東京オートサロンに出展された話題の国産モデルたち|東京オートサロン2022
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2022年1月18日

東京オートサロンに出展された話題の国産モデルたち|東京オートサロン2022

Tokyo Autosalon2022|東京オートサロン2022

東京オートサロンに出展された話題の国産モデルたち

1月14日から3日間、幕張メッセで開催された「東京オートサロン2022」。本記事では話題の日産、トヨタ、ホンダブースを紹介する。

Text & Photographs by HARA Akira

フェアレディZの日本市場向けモデルがついに登場

大注目となったのは、日産「フェアレディZ」の日本市場向けモデルで、同日発表されたのは、昨年公開された「フェアレディZ」プロトタイプから着想を得たという特別仕様の「Proto Spec」だ。気になる価格は696万6,300円。240台限定で今年6月下旬ごろ販売を開始するという。イカズチイエローとスーパーブラックのツートーンボディカラーをまとった展示車は、全長4,380×全幅1,845×全高1,315mm、ホイールベース2,550mm。
搭載するパワーユニットはVR30DDTT型3.0リッターV6ツインターボエンジンで、最高出力298kW(405ps)/6,400rpm、最大トルク475Nm/1,600-5,600rpmを発生。トランスミッションはショートストロークの6段MTが装着されていた(電子制御9速ATも選べる)。
エクステリアはレイズ製の鍛造19インチアルミホイールが目立ち、初お目見えとなる右ハンドル仕様のインテリアは、イエローのセンターストライプやステッチ、アクセントラインが施された本革スエード調ファブリックシートを採用。Zの伝統装備ともいえるダッシュボード上の3連アナログ式メーターもしっかりと装着されていた。購入はオンラインのみで、メルマガの会員登録を行う必要があり、240台を超える注文があった場合は抽選となる。
もう1台のセイランブルーのモデルは、Z の基準車。こちらのインテリアはレッドの差し色が入る仕様で、トランスミッションが9段ATのモデルだった。さらにもう1台は、新型のカスタマイズモデルとなる「フェアレディZカスタマイズプロト」。初代S30型のZ432Rを彷彿させるオレンジの外装色で、エンジンフードやサイドにブラックのラインを入れ、オーバーフェンダーやホワイトレターのダンロップタイヤなどで‟武装“。こちらも所有欲をくすぐる仕上がり具合だった。
フェアレディZカスタマイズプロト
トヨタのGazooレーシングブースでは、カスタマーモータースポーツの最高峰であるGT3カテゴリーへの参戦を目指した「GR GT3 コンセプト」をセンターに配置。全身をダークカラーとしたボディは、全長4,590×全幅2,040×全高1,140mm、ホイールベース2,725mm。パワートレーンはBEVで、モータースポーツで鍛えたバッテリー技術によって電気自動車の基本を磨くことを目標にするという。
さらに小型ハッチバックモデル「ヤリス」のスポーツモデルとなるGRヤリスをフルチューンとしたとされる「GRMNヤリス」が登場。ボディサイズは全長4,030×全幅1,815×全高1,475mm(サーキットパッケージ)。後席を取り払うとともに、ボディ剛性強化、クロスレシオとローファイナルの6段マニュアル式ギア、機械式LSDなどを採用。
1,618ccの直列3気筒インタークーラー式ターボエンジンは、ECUチューンとブースト圧を変更して、最高出力272ps/6,500rpm、最大トルク390Nm/3,200〜4,000rpmまでアップ。限定50台のマットグレーの「サーキットパッケージ」と、アンダーガードなどを備えた「ラリーパッケージ」の2モデルが展示された。今年夏頃までに、合計で500台を生産する予定だ。
ホンダの注目アイテムは、新型の「シビックtype R」プロトタイプ。展示されていたのは、エクステリアに小さなシビックの模様がはいったカモフラージュ仕様だったため詳細はつかめず、さらに内装もうかがうことができなかった。
見える範囲でいうと、基準車より大型のフロントエアインテーク、ワイドな前後フェンダー、効果の高そうなリアウイング、リアセンターだしの3本丸形テールエグゾーストパイプ、265/30のミシュラン19インチタイヤ、ブレンボ製のブレーキなどを装着。開発責任者の柿沼秀樹氏によると、「性能としては、純粋な走りだけでなく、総合力として『ふた皮むけた』ほどアップしている」とのことだ。
                      
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