レース仕様直系の公道モデル ランボルギーニ「ウラカンSTO」 その開発に携わったキーパーソンにインタビュー|Lamborghini
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2021年2月2日

レース仕様直系の公道モデル ランボルギーニ「ウラカンSTO」 その開発に携わったキーパーソンにインタビュー|Lamborghini

“fun to drive”を求めている方がターゲット
──チーフコマーシャルオフィサー ジョヴァンニ・ペロシーノ

最後に話を聞いたのは、チーフコマーシャル・オフィサーのジョヴァンニ・ペロシーノ氏だ。
──STOの購入者層はどんな方になるのでしょう? ドライビングの技量的な条件などはあるのでしょうか。
ペロシーノ「特に特定のターゲット層、ドライバー層を特定しているわけではありません。やはり重要なのはクルマを運転することを楽しむ方々です。そういった“fun to drive”を求めている方がターゲットです。
このクルマは、トップドライバーがサーキットで楽しめるようなテクノロジーが詰まっていますが、一方でプロのドライバーでない方でもきちんとサポートすることにより、自分があたかもプロドライバーのテクニックを身につけたかのような走りを楽しんでいただくことができます。
つまりスーパースポーツカーを運転できる方でしたらどなたでも楽しんでいただけます。プロドライバーでしたら最高のパフォーマンスを引き出していただけますし、そうでない方でも十分に技術、テクニックを楽しんでいただけるクルマです。もちろん女性も大歓迎です」
──STOは大体何台ぐらい製造しようとお考えなのでしょうか?
ペロシーノ「STOは限定車ではないので限定生産とは考えていません。過去をみてみますと、ペルフォルマンテに関してはV12のセグメントでは最も成功したクルマです。そのペルフォルマンテの成功を見ながらそれを超えていきたいと思います。販売台数に関してもそれを十分超えるような成功をSTOで遂げたいと思っています。
ですから2021年から2022年にかけて、このSTOに関してはV10モデルの中では大きなボリュームを占めていくモデルだと位置付けております。
ただ、大切なのは、販売台数のターゲットは高く掲げますが、実際のお客さまの需要よりも少し少なめに設定して絶妙なバランスを保ちたいと思っているという点です。お客さまの需要よりも(供給を)少し少なくすることによって、私たちのブランドの価値も保てますし、投資も守れます。そしてまたお客さまの「このクルマが欲しい」という要求をさらに加速していただけるのかな、と思っています。
また補足ですが、ランボルギーニ 全世界の売上のうち日本のマーケットは8%を占めます。でも心情的には日本はもっともっと高いマーケットシェアをランボルギーニの中で保っています。ランボルギーニのスタッフ、私たちは日本のマーケットが大好きですし、最高のお客さまが日本にいると思っていますので、ハートのマーケットシェアはもっと高いと思ってください。
問い合わせ先

ランボルギーニ
https://www.lamborghini.com/jp-en

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