Audi A7 Sportback|A6以上、A8未満の5ドアクーペ
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2015年2月26日

Audi A7 Sportback|A6以上、A8未満の5ドアクーペ

Audi A7 Sportback|アウディ A7 スポーツバック

A6以上、A8未満の5ドアクーペ

アウディは、A5スポーツバックの上位に位置する5ドアクーペモデルの新型車「A7スポーツバック」を発表した。

文=ジラフ

「クーペ+セダン+ワゴン÷3」の魅力

このモデルは、「A8」 と「A6」の中間に位置する5ドアクーペとして誕生。クーペのスポーティ&エレガンス、セダンの快適さ、ワゴンの機能性を1台にまとめた大型の5ドアモデルだという。

ボディサイズは、全長4,970×全幅1,910×全高1,420mm。日本でも人気のA5スポーツバックと比べると、全長で260mm、全幅で55mm、全高で30mm大きくなっていることがわかる。

エクステリアデザインは、ロングノーズにショートオーバーハングが特徴で、なだらかに弧を描くようなルーフラインの視覚効果とあいまって、クーペのようなスタイリッシュなフォルムとなっている。それでいながら、ラゲッジスペースはリアシート使用時でも535リッター、倒すと1,390リッターという容量を実現している。

Audi A7 Sportback|アウディ A7 スポーツバック

Audi A7 Sportback|アウディ A7 スポーツバック

今年9月 のパリサロンでデビュー

インテリアは、エレガントは雰囲気を醸し出すと同時にクラフトマンシップを感じさせ作り込みで、とことんまで クオリティを追求している姿勢はアウディならでは。またアウディのナビゲーションシステムMMIは、パッチパッド機能や「Google Earth」にも対応するなど最先端の仕上がりとなっている。

エンジンは、ガソリン2機種、ディーゼル2機種の計4機種のV6エンジンの搭載を予定。ガソリンの「3.0TFSI」には、直噴3.0リッターV6スーパーチャージャーが搭載され、最高出力300ps/5250-6500rpm、最大トルク44.9kgm/2900-4500rpmというスペックを誇る。このほかにガソリンは、「2.8FSI」(204ps、28.6kg-m)、ディーゼルでは、204ps仕様と245ps仕様の2タイプの「3.0TDI」が設定されるという。

欧州モデルに採用されたトランスミッションは、「3.0TFSI」には7速「Sトロニック」。駆動方式はフルタイム4WDの「クワトロ」となり、この組み合わせから生まれるパフォーマンスは0-100km/h加速で5.6秒、最高速で250km/h(リミッター作動)に達する。またFFモデルはにはCVTが採用されるという。

新型A7スポーツバックは、9月のパリモーターショーで登場したのち、ヨーロッパでは今秋から販売を開始する予定。価格は、5万1600ユーロ(約580万円)からとアナウンスされる。

BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーをあらわしているのはご存知だろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。

しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。

1964年末にフォルクスワーゲン傘下におさまったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送りだす。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏づけられたダイナミック性能、エレガントなデザイン、そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。

           
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