Mercedes-Benz F800 Style|次期型CLSを示唆するコンセプトカー
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2015年3月20日

Mercedes-Benz F800 Style|次期型CLSを示唆するコンセプトカー

Mercedes-Benz F800 Style|メルセデス・ベンツ F800スタイル

次期型CLSを示唆するコンセプトカー

ダイムラーは、次期メルセデス・ベンツCLSを示唆するコンセプトカー、「F800スタイル」をジュネーブモーターショーで発表した。

文=ジラフ

新世代のマルチドライブプラットフォーム

3月のジュネーブモーターショーでお披露目されたメルセデス・ベンツ F800スタイル。そのエクステリアデザインは近未来的で、Bピラーは存在せず、リアにはスライドドアが採用されている。これにより、乗降性はかなり優れていると思われる。

またインテリアは、マグネシウム&カーボンファイバー製の軽量シート、そしてウッドを絶妙に使ったデザインが特徴。先進的でありながら、ウッドのぬくもりを感じさせる仕上がりはさすがメルセデスといったところだろう。
パワートレインは、プラグインハイブリッドや燃料電池仕様などを想定。新開発のマルチドライブプラットホームは、それらすべてに対応できる設計になっている。

プラグインハイブリッド仕様は最高速度250km/h

ちなみにプラグインハイブリッド仕様は、フロントに直噴V型6気筒ガソリンエンジン(300ps)を搭載、さらにモーター(109ps)を組み合わせることで、トータル出力409psを実現。トランスミッションには「7Gトロニック(7AT)」が採用される。このパワートレーンがもたらすパフォーマンスは、0 - 96km/h加速4.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)とアナウンスされる。

2次電池にはリチウムイオンバッテリーが採用され、最大30kmのモーター単独走行が可能。EVモード時をふくめた燃費は、34.48km/ℓ、CO2排出量は68g/kmを記録するという。

燃料電池仕様では、フロントに燃料電池スタック、リアにモーター&リチウムイオンバッテリーを搭載。水素タンクは床下に設置される。気になるスペックは、モーターの最高出力が136ps、最大トルクは29.6kgmと発表される。
安全面においても、渋滞アシスタント機能付きのクルーズコントロール「ディストロニックプラス」、玉突き事故を防ぐ「プレセーフ360」などの採用が謳われている。

次期CLSの進化は、さらにつづいていくことはまちがいない。

BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりが別々にガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。

製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。

こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役として常に時代の先頭を走り続けているのだ。

           
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