Audi A5 Sportback|クーペ、セダン、そしてアヴァントを1台に
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2015年4月16日

Audi A5 Sportback|クーペ、セダン、そしてアヴァントを1台に

Audi A5 Sportback|アウディ A5 スポーツバック

クーペ、セダン、そしてアヴァントを1台に

アウディは、A5の新たなバリエーションとなる「A5スポーツバック」を、9月から欧州で販売することを発表した。

文=ジラフ

大人4人がしっかりと乗車できる室内空間

このニューモデルは、1月のデトロイトショーで発表された『スポーツバックコンセプト』を市販化したもので、そのコンセプトはクーペのもつ優雅さ、セダンの快適性、アバントの実用性を1台で兼ね備えているというもの。プラットフォームはA4やA5とおなじものがベースになっているという。

サイズは、全高でA4セダンより36mm低く、前後のオーバーハングもA4より短い。それでいながら2810mmというロングホイールベースを採用したことで、室内空間は大人4人がきちんと乗車でき、リアシートの頭上、足もとの空間にも余裕があるという。

大型リアゲートを開けると、ほぼA4アバントおなじ480リッターのラゲッジルームが出現。リアシートを倒すことで、その容量は980リッターまで拡大するとのこと。

Audi A5 Sportback|アウディ A5 スポーツバック

2種類のガソリンと3種類のディーゼル

搭載されるエンジンはすべて直噴。ガソリンでは、2.0リッター直4の「TFSI」(211ps・35.7kgm)、3.2リッターV6(265ps)の2タイプ。ディーゼルでは、2.0リッター直4ターボディーゼル「TDI」(170ps)、2.7リッターTDI(190ps)、そして3.0リッターV6TDI(240ps)の3タイプが用意され、そのすべてが排出ガス性能でユーロ5に適合するという。

ガソリンエンジンの駆動方式にはアウディ伝統のクワトロが採用される。

9月から販売され、価格(ドイツ本国)は、3万6050ユーロ(約487万円)からとアナウンスされているが、来年には比較的価格が抑えられたエントリーモデルを追加予定。

現在「A5スポーツバック」は、リア部分のみが写真とイラストで公表されているが、そのデザインが誕生する様子は、動画共有サイトで見ることができる。また7月16日のアウディ創立100周年記念式典で、「A5スポーツバック」のすべてが公開される。

BRAND HISTORY
Audi(アウディ)のエンブレムは“フォーリングス”。その輪ひとつひとつが自動車メーカーのアウディ、DKW(デーカーヴェー)、ホルヒ、ヴァンダラーを表しているのはご存じだろう。いずれもザクセン州に本拠を置き、20世紀のはじめ、ドイツの自動車産業を牽引したブランドである。しかし、第一次世界大戦後に起きた世界恐慌の煽りをくらった4社は、生き残りをかけて、1932年にアウトウニオンを結成。DKWがモーターサイクルと小型車、ヴァンダラーが中型車、アウディが高級中型車、そして、ホルヒがラグジュアリーカーに特化する戦略をとることになった。

しかし、第二次世界大戦の敗戦により旧東ドイツのザクセンはロシアの占領下となり、アウトウニオンは消滅。これを見越して、旧西ドイツのバイエルン州インゴルシュタットに新生アウトウニオンが設立される。BMWやメルセデス・ベンツとちがい、工場のない状況からの苦しいスタートをしいられたアウトウニオンであったが、DKWデリバリーバンなどの生産により徐々に体力をつけていった。

1964年末にフォルクスワーゲン傘下に収まったアウトウニオンは、ほどなくしてアウディの名を冠した新型車を世に送り出す。そして1969年には、ネッカースウルムに本拠を置くNSU(“ヴァンケルエンジン”の開発で知られる)を合併し、アウディNSUアウトウニオンとなり、1985年からはアウディとして現在にいたる。クワトロをはじめとするテクノロジーと、モータースポーツ活動に裏付けられたダイナミック性能、エレガントなデザイン、そして、質感の高い仕上がりが、アウディの人気を牽引している。

           
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