Mercedes-Benz S400 BLUE HYBRID|メルセデス・ベンツ S400ブルーハイブリッド
メルセデス・ベンツ S400ブルーハイブリッド
ドイツにもハイブリッドの波
ダイムラーは、メルセデス・ベンツSクラスのマイナーチェンジモデルを行うとともに、メルセデス初となるハイブリッドモデルを発表した。
文=ジラフ
3.5リッターV6ガソリン+モーター
このハイブリッド車のモデル名は「S400ブルーハイブリッド」。現行モデルでも採用される、3.5リッターのV6ガソリンエンジンを改良したものに、モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたシステムを搭載する。
このシステムから生み出されるパワーはエンジン単体で279ps、モーター単体では20psの出力と16.3kgmのトルクを記録するという。注目を集める燃費については、リッター当たり、12.6kmとアナウンスされる。
また、4年ぶりとなる今回のマイナーチェンジでは、ディーゼルエンジンを搭載するモデルなども設定され、より環境性能が高められたことにも注目したい。
また外観上ではフロントフェイスが一新されたことにより、大きくイメージチェンジが図られているのも特徴だ。
安全面での装備として、対向車の有無を感知しライトを自動的にハイビームに切り替えるアダプティブハイビームや、レーンキープアシストが新たに採用されている。
このSクラスのマイナーチェンジモデルは、本国ドイツでは受注が開始され、徐々に世界の各市場へと投入されていく予定だという。
BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。
製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。
こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。