Mercedes-Benz S65 AMG LONG/S63 AMG LONG|メルセデス・ベンツ S65 AMGロング/S63 AMGロング
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2015年4月27日

Mercedes-Benz S65 AMG LONG/S63 AMG LONG|メルセデス・ベンツ S65 AMGロング/S63 AMGロング

Mercedes-Benz S65 AMG LONG/S63 AMG LONG

メルセデス・ベンツ S65 AMGロング/S63 AMGロング

スポーツカーをも震え上がらす実力

メルセデス・ベンツのフラグシップサルーンとして、また、ラグジュアリーサルーンの指標として、常に時代をリードしてきた「Sクラス」。現行型は2005年のフランクフルトショーでデビューし、同じ年に日本導入を果たしている。

このロングホイールベースモデルを、メルセデスのモータースポーツ活動とハイパフォーマンスモデルを手がけるAMGが、さらにエキサイティングに仕立て上げたのが「S65 AMG LONG」と「S63 AMG LONG」だ。

2006年のデトロイトショーで公開されたS65 AMG LONGは、6リッターV12ツインターボを搭載するAMGモデルの頂点。最高出力612ps、最大トルク1000Nmのスペックは頂点にふさわしい豪快な走りを生みだし、0-100km/h加速4.4秒の実力はスポーツカーをも震え上がらす。
一方、その年のパリサロンがお披露目の場となったS63 AMG LONGは、AMGがゼロから開発し、当然、組み立てもAMGのマイスターに委ねられる6.2リッターの自然吸気V8エンジンがノーズに収まる。最高出力525ps、最大トルク630Nmの自慢のパワーユニットは、自然吸気ならではの鋭いレスポンスとV12よりも軽量なことを活かして、S65 AMGとはまた違った魅力をドライバーにもたらすもの。

サスペンションは、エアサスペンションを用いず、コイルスプリング式とし、これに専用のチューニングを施したABC(アクティブ・ボディ・コントロール)を組み合わせることで最適に制御する。エクステリアも専用のエアロキットが装着されるが、フラグシップにふさわしい上質なインテリアや快適な走りが失われることはない。

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メルセデス・ベンツ S65 AMGロング

ボディ|全長5245×全幅1870×全高1485mm
エンジン|6.0リッターV型12気筒ツインターボ
最高出力|450kW[612ps]/4800-5100rpm
最大トルク|1000Nm[102.0kgm]/2000-4000rpm
駆動方式|FR
トランスミッション|5段オートマチック
価格|2940万円
(2008年5月26日現在)

メルセデス・ベンツ S63 AMGロング

ボディ|全長5245×全幅1870×全高1485mm
エンジン|6.2リッターV型8気筒
最高出力|386kW[525ps]/6800rpm
最大トルク|630Nm[64.2kgm]/5200rpm
駆動方式|FR
トランスミッション|7段オートマチック
価格|2135万円
(2008年5月26日現在)

BRAND HISTORY
自動車の歴史をひもとくとき、その先駆者として辿りつくのがゴットリープ・ダイムラーとカーツ・ベンツというふたりのドイツ人だ。1885年から86年にかけて、このふたりがべつべつにガソリン自動車を生みだし、クルマ社会の礎を築いたことは、いまさら説明するまでもない。それぞれが興した自動車会社はライバルと目されていた時期もあったが、第一次世界大戦後の不況を乗り切るために手を結び、1926年に合併によってダイムラー・ベンツ社が設立されている。

製品に与えられるメルセデスの名は、ダイムラーの顧客であったエミール・イェリネックが、ドイツ国外での販売を引き受けるかわりに長女の名前をつけさせたのがはじまりで、1902年にはダイムラー社により商標登録されている。

こうして生まれた、メルセデス、そして、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)は、その後もセーフティパッセンジャーセル、エアバッグ、ESP(エレクトリック・スタビリティ・プログラム)、ナイトビューといった最新技術を積極的に導入するなど、自動車発展の牽引役としてつねに時代の先頭を走りつづけているのだ。

           
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