AUDI e TRON SPYDER|アウディ e トロン スパイダー 発表
AUDI e TRON SPYDER|アウディ e トロン スパイダー
リアにディーゼルエンジンを積むe トロンのスパイダーが誕生
アウディは、パリモーターショーにおいて、プラグインハイブリッドスポーツのコンセプトモデル、「eトロンスパイダー」を公開した。
文=ジラフ
0-100km/h加速4.4秒のハイブリッド4WDモデル
1月のデトロイトモーターショーでは、クローズドボディの「e トロン」が公開されていたが、今回発表されたのはそのスパイダーモデル。デトロイトでのeトロンのパワートレインがEVだったのにたいし、スパイダーはディーゼルエンジンをつかったプラグインハイブリッドを搭載していることが時徴となっている。
プラグインハイブリッドの核となるディーゼルエンジンはミッドシップに積まれる3.0リッターV6ツインターボディーゼル「TDI」。エンジン単体で、最高出力300ps、最大トルク66.3kgmを発生させる。フロントアクスルにはモーターが2個搭載され、こちらは最高出力88ps、最大トルク35.9kgmを発揮する。
つまりeトロンスパイダーは、前輪をモーター、後輪をエンジンが駆動させる4WDになっており、0-100km/h加速4.4秒、最高速250km/h(リミッター作動)の高い動力性能を実現している。ちなみに前回のe トロンは0-100km/h加速5.9秒、最高速200km/hで、当然今回のスペック変更によるパフォーマンスの大幅な向上がうかがえるが、それにくわえスパイダーにもEVモードが採用されているのが、やはり大きな特徴である。ゼロエミッションの状態で、最長距離50kmを最高60km/hのスピード走ることができ、EV走行時をふくんだ欧州複合モード燃費は45.5km/ℓ、CO2排出量は59g/kmと高い環境性能を誇っている。
ボディサイズは、eトロンよりも130mm長く、30mmワイドな全長4,060×全幅1,810×全高1,110mm、ホイールベース2,430mm。車両重量はASF(アウディ スペース フレーム)構造をつかい、エンジンフードや空力コンポーネントなどにカーボンファイバーを利用することで、約1,450kgとかなりの重量抑制に成功している。
軽量でホイールベースもショート、50対50前後重量配分それぞれがあいまって、高いレベルのハンドリングダイナミクスを実現しているという。そのドライビングフィーリングを「レーシングカートの感覚」と、アウディはコメントしている。