レクサス版SUV、RXがデビュー
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2015年4月20日

レクサス版SUV、RXがデビュー

LEXUS RX|レクサス RX

レクサス版SUV、RXがデビュー

トヨタ自動車は1月19日、レクサスRXの日本市場導入を発表した。

文=ジラフ

価格は460~650万円

元来、このモデルはトヨタブランドではハリアーの位置づけとなっていたが、新型は日本でもついにレクサスとして導入されることとなった。一方、従来型トヨタ・ハリアーは2010年まで併売されることが決定している。

ハリアーで存続するモデルは、2.4リッター4気筒モデルとハイブリッドモデル。3.5リッターのV6モデルはRXに移行し、ハイブリッドシステムを搭載したRX450hとともにレクサスブランドとして展開される。

この併売について新型レクサスRXの開発責任者、勝田隆之チーフは「ハリアーは量販のなかの上級車であり、RXは輸入SUVをライバルとする車種に位置づけられるため」と説明。実際、RX350の価格は460万~565万円と、ハリアーの3.5リッターモデルより140万円以上も高い設定となる(RX450hの価格は、570万~650万円の設定)。

搭載されるパワーユニットだが、RX350は前モデルと同じ最高出力280ps、最大トルク35.5kgmを発揮するV6 3.5リッターエンジンが採用され、RX450hには最高出力249ps、最大トルク32.3kgmのV6 3.5リッターに167psを発生するニッケル水素の高出力モーターが組合わされる。このコンビネーションによりRX450hは4.5リッターモデル並みのパフォーマンスをみせるという。それでいながら燃費は10.15モードでRX450hが18.8km/ℓ、RX350が9.4km/ℓ達成するという。

ボディサイズは、全長4770×全幅1885×全高1690mm。現行ハリアーより、全長で35mm、全幅で40mm、全高で10mm大きくなっている。これにともない室内空間も長さで190mm、幅で60mm、高さで10mm拡大され、余裕ある室内空間を実現した。

ハリアーのデザインを踏襲しながら、よりラグジュアリーな雰囲気をもつ、レクサスRXシリーズ。最新のテクノロジーが詰め込まれたクロスオーバーSUVは、日本でも人気のモデルとなることは間違いないだろう。

BRAND HISTORY
トヨタがアメリカ市場において高級車ブランドLEXUS(レクサス)を立ち上げたのは1989年のこと。トヨタが誇る高い技術力と優れた品質、そして極上の顧客サービスにより、アメリカやドイツの高級車とは一線を画す新しい価値を提供しようというのが狙いであった。

同年9月、「LS400」(日本名セルシオ)と「ES250」(同カムリ)がアメリカ市場に投入されると、翌1990年2月には早くもLS400がベストインポートカーを獲得している。その後もレクサスの評価は高まるばかりで、ラインナップの拡大とともに、高級車ブランドとしてのポジションを確実にしていった。

アメリカでの成功を受けて、2004年にはヨーロッパ進出を果たしたレクサスは、同年5月、日本での事業展開を発表。翌2005年8月には、母国での高級車ビジネスをスタートさせた。開業当初は、「GS」(トヨタブランドのアリストの後継車)、「SC」(同ソアラ)、「IS」(同アルテッツァの後継車)と、フラッグシップの「LS」を欠くラインナップだったが、2006年9月には待望の新型LS、そして、2007年5月にはそのハイブリッド版の「LS600h/LS600hL」を投入することで、ラグジュアリーサルーン購買層の期待に応えている。

一方、2007年10月にスポーツモデル「IS F」を発表、また、2008年5月に行われたニュルブルクリンク24時間レースに開発中のスポーツクーペ「LF-A」を投入するなど、スポーツイメージの獲得に力を入れており、さらなる人気拡大が期待される。

           
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