6代目メルセデス・ベンツ SLクラス発表!|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz SL-Class|メルセデス・ベンツ SLクラス
6代目SLクラスいよいよ登場!
メルセデス・ベンツは、6代目となる新型「SLクラス」を公開した。これまでの世代とはいかにちがうのか?そのヒミツをお伝えしよう!
Text by OPENERS
ラグジュアリーロードスターのあたらしいスタンダード
約60年の歴史をもつ「SLクラス」。ダイムラーCEO ディーター・ツェッチェ博士は、「数千種類のクルマが存在する現代において、アイコンといえる存在は数少ない。確固たるスタイルをもち、最高峰の快適さ、ラグジュアリー性、それぞれをあますことなく追求したSLクラスはそのなかのひとつ」と語る。メルセデスは、6代目となる2013年モデルのSLクラスが、ラグジュアリーロードスターのあたらしいスタンダードとなると胸を張っている。
“SL”のもつ“Sporty”“Lightweight”という意味を、さらにアピールしたと謳われる6代目の最大のトピックは、アルミニウムを全面的に使った軽量なボディシェルにある。これまで、ボディにアルミニウムを使用するさい、ボンネットやルーフにマグネシウム、Aピラーにスチールなどを利用し、剛性をカバーしてきたが、成形方法を一新することで、すべてにアルミニウムを使った堅牢なボディが完成したという。その結果、スチールをメインで使用していた先代モデルと比べ、車両重量275ポンド(約125kg)の驚異的な軽量化が実現したとしている。
0.8リッターのダウンサイジングにもかかわらず最高出力429hpを発揮
足まわりは、標準のアジリティ コントロール サスペンション、オプションのABC(アクティブ ボディ コントロール)、2種類を用意。そこに、車速感応式パワーステアリングをベースに開発された新世代の可変ギヤレシオステアリングシステムであるダイレクトステアリングが組み合わされる。
エンジンにかんして、SL550に搭載される4.6リッターV型8気筒は、先代より0.8リッターダウンサイジングしているが、最高出力429hpを発揮し、最大トルクは32パーセント向上したという驚きの結果となっている。トランスミッションに7段ATを組みあわせ、0-60マイル加速4.5秒を記録。ちなみに、エンジンオートスタート&ストップは標準で装備されている。
エクステリアデザインは、ロングノーズ、短いリアエンドというスポーツカーの定石を守ったプロポーションに、アクティブカーブイルミネーションを搭載した大径のバイキセノンヘッドライトを備えた力強い顔だち、彫刻的な造形のサイドビューなど、従来よりマッチョになった印象だ。
来年春、アメリカを皮切りに販売開始!
上記のとおり、あたらしいSLクラスは大幅に軽量化されているが、ボディサイズは全長1.97インチ(約5cm)、全幅2.24インチ(約5.7cm)拡大している。その恩恵により、広い室内スペースが確保され、より快適な空間を生み出したとしている。
レザーをふんだんに使用したインテリアは、SLS、最新のSLKにつうじる乗員を囲むような設計になっている。センターコンソールからダッシュボード、ドアにまでつながるウッドトリムは2種類から選択可能。また、新型SLクラスのリトラクタブルハードトップには、最新のSLKクラスから採用されたマジックスカイコントロール機能が備わる。
このあたらしいSLクラスは、来年春にアメリカを皮切りに販売を開始する予定。現在発表されているのはSL 550と、同車をベースとし、AMG19インチアロイホイール、デジーノエクスクルーシブレザーを採用したインテリア、ハーマンカードン ロジック7によるサラウンドシステムなどをくわえた「SL 550 エディション1」がラインナップされるという。また、価格は公表されていない。