連載・藤原美智子 2016年2月|セロトニンを活発にすること
連載・藤原美智子 2016年2月|セロトニンを活発にすること
「朝型生活で幸福感は高まる!」
2012年に出版した自著「美しい朝で人生を変える」(幻冬社)が、文庫版となって発売されました。この本は朝型に変えるためのコツやポイント、朝型の効果、私が朝にしていることなどを56項目に分けて書いたものです。また、完璧な夜型人間だった私が朝型に切り替えた経緯については2012年6月のこの連載に書きましたので、それもあわせて読んでいただけると嬉しいです。
Photographs&Text by FUJIWARA Michiko
セロトニンを活発にすることが幸福への第一歩
ところで、この本を書いてから4年経ちました。朝にしている事柄はそんなに変わらないのですが(と言うか年々、増えています)今、確信していることがあります。それは朝型にしてから幸福感が高まってきたということです。文字で「幸福感」と書くと何やら気恥ずかしい感じもしますが、これは抽象論でもなんでもないんです。
それは朝日を浴びることで幸せな気分にしてくれる脳内物質の一つ、セロトニンが活発になるからです。そして私は朝、ゆっくり走るランニングやヨガやストレッチなどをするのですが、こうした激しくない運動をすることもセロトニンを活発にします。つまり朝日を浴びて、このような運動をするだけで幸せ気分は自然に作られるということなんです。
「後でやる」も「面倒くさい」もなくなってきた
また上記のことだけでなく私は朝、瞑想や原稿書きの仕事、家事、勉強、雑務など、しなければならないことも、したいことも全部しているのですが、そうすることで「これだけ、やれた!」という満足感や自信、さらなるヤル気が自然に出てくるようになりました。
最近では、そうした気持ちが朝だけでなく1日中続くようになってきて「後でやろうかな〜」と後回しすることもなくなってきたし、「面倒くさいな〜」と思うことも減ってきました。例えて言うと、ランニング後はシューズを脱いでからも軽やかで俊敏な動きがしばらく続くものですが、それと同様に、心の筋肉が鍛えられて朝のヤル気感が1日続くようになってきたという感じでしょうか。
さらに、このように1日を使えるようになってきたら、「より丁寧に暮らしたい」と思うようになってきました。まだ、この意識は1日中続くとまではいかないのですが、それでも、夜型生活をしていた頃とは雲泥の差ぐらいに自分では変わったと思っています。
幸福感は自分の意識次第
こうした事柄が、幸福感が高まったと思う要因になっているのだと思います。つまり幸福というのは人から与えられることだけではなく、何かがなければ感じないということでもなく、自分の意識次第で高めることができるということです。
とは言え、それが嫌々だったり、「時間がない!」と焦りながらしたりしていては、このような効果は望めないでしょう。どうやったら自分が楽しみながらできるか、どうやったら時間の遣り繰りが上手くできるかといった創意工夫も必要です。この本にはこうしたコツやポイントを書いていますので、興味を持たれた人は是非、読んでみてください!
『美しい朝で人生を変える』
著者|藤原美智子
ページ数|158ページ
発行|幻冬舎文庫
価格|583円
発売中