連載・田中 玲|其の三「生ジュース」
其の三「生ジュース」
文=田中 玲写真=中川昌彦
夏も少しずつ姿を変えはじめてはいてもまだ残る夏。真夏への寂しさを横目で見送って、少しずつ季節が変わっていく。目にはさやかに見えない。この季節の変わり目はなにかと、身体や肌の調子が乱れがちになります。
最近よく目にする買い物疲れ回復のデパ地下の果物ジューススタンド、新鮮な生ジュースを提供するお店も身近に増えています。
私が日々の体調を保つために長年つづけている「ゴーヤジュース」は、季節の変わり目にはもちろん、ビタミンCが豊富なので、日に焼けてしまったときなどにもお薦めです。
作り方はとても簡単で、生のゴーヤと、リンゴなどお好きな果物をブレンダーで混ぜて、柑橘系ジュースで割るというものです。柑橘系ジュースの代わりにオレンジやグレープフルーツなどを搾ったものでもおいしいです。ピーマン、ほうれん草など入れるのもよいです。少し罰ゲームのような色合いをしていますが、ゴーヤの苦みと柑橘系ジュースのおかげで見た目よりは飲み易いです。
ゴーヤは、水分が多く全体の95%を占めていますがビタミンCがキャベツの約2倍と豊富にふくまれています。通常ビタミンCは、熱に弱いのですがゴーヤのビタミンCは熱に強いので料理で加熱しても大丈夫という特長もあるそうです。
そのほかにもカロテン、ビタミンB1、カリウム、マグネシウム、鉄分、食物繊維などがふくまれています。しかも100gあたり17Kcalととても低カロリーである所も嬉しい。
「ゴーヤジュース」ともう一種類、「赤いジュース」も、ゴーヤが手に入らなかったときに作ることもあります。人参、トマト、りんご、イチゴなど、「赤い野菜」や果物を入れて作るジュースです。赤い果物や、トマトをブレンダーに入れて作る、飲み易い美味しいジュースです。
『赤いジュース』、こちらは見た目も良いので、家族には好評です。
なにはともあれ、猛暑に奪われた体力の回復と美肌のために「ゴーヤジュース」を今日も飲んで爽快に過ごします。
しかし、ゴーヤの苦さは不思議と、食すれば食すほど、舌が慣れて行くようで、今の私にはゴーヤの苦みが少しも気になりません。是非試していただきたいです。