中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(4)|JOHN LOBB
FASHION / MEN
2015年6月15日

中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(4)|JOHN LOBB

JOHN LOBB|ジョンロブ

中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(4)

ビスポークの最初の一足は「お客さまを発見するための靴」

中田英寿さんのビスポークのローファーを無事納品したジョンロブのマスターラストメーカーであるフランソワ・マドニーニ氏は、「数多くの靴を手がけてきていますが、今回の中田さんのローファーの出来はかなり満足しています」と語る。しかし一方で、「ビスポークの一足目でローファーはおすすめしていません」ともいう。その理由とは?

中田英寿のジョンロブ“ビスポーク”がついに完成(3)

Photographs by JAMANDFIXText by KAJII Makoto (OPENERS)

あと1~2ミリほどタイトにしたかった

「中田さんがパリのジョンロブのアトリエでトライオン(試し履き)したときは、履き心地がタイトでしたが、最終的にはすべて解決しました」とフランソワ。

トライオンシューズのフィッティングに比べて、中田さん固有の悩みであった左足の骨の当たる部分にストレスがなく、ソフトで軽いカーフを使用することで、快適に履けるローファーを実現。

「最終フィッティングのときに、『履き口がちょっとくるぶしに当たる』と言われましたが、それも靴下を履いたり、革が柔らかくなって解消したりします。じつは、あと1~2ミリほどタイトにしたかったのですが、快適さを優先させたのです」という。

ジョンロブ|中田英寿

ジョンロブ|中田英寿

パーフェクトなフィッティングとスタイルをつくる

また、「中田さんはトライオンのときも痛かったようで、骨に当たる部分を少し広げて調整。ウィズ(足囲)が広がった分、少しノーズを長くして、バランスを崩さないように仕上げています。私たちはメジャーメント通りつくるので、ビスポークで左右対称のものはありません」とフランソワ。

「ビスポークのメリットは、パーフェクトなフィッティングとスタイルをつくることができること。今日の中田さんのローファーは、今は90%の出来かもしれませんが、2足目、3足目と100%にする自信があります」とつづける。

ジョンロブ|中田英寿

ジョンロブ|中田英寿

ビスポークの一足目にローファーが難しいわけ

「ジョンロブでは数多くのビスポークを手がけてきていますが、今回の中田さんのローファーの出来はかなり満足しています」というが、ローファーはフィッティングの出し方がとても難しいので、一足目にローファーはすすめていないという。

「ビスポークの最初のペアは“お客さまを発見するための靴”です。ジョンロブのビスポークで18足つくっているお客さまがいますが、4足目までは1ミリ単位で調整していました。しかし、5足目以降は一切変えることなくつくっています」とフランソワ。

「男にとって靴は金をかけるだけの価値があるもの」と中田さんが語るように、ジョンロブのビスポークの魅力は深く、その思いは熱い。

ジョンロブ「ビスポーク」
価格|105万8000円~
※同一ラストでの2足目以降は95万5800円
期間|メジャーメントから約4カ月でトライオン(仮縫い)、さらに約4カ月後に納品

ジョン ロブ ジャパン
Tel. 03-6267-6010
http://www.johnlobb.com/jp

           
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