レクサス最新のFシリーズとなるスポーツセダン、GS Fをデトロイトで初公開|Lexus
Lexus GS F|レクサス GS F
デトロイトモーターショー 2015
レクサス最新Fシリーズ、GS Fをデトロイトで初公開
レクサスはアメリカで開催中のデトロイトショーで、最新のFとなるスポーティセダンGS Fを発表した。今年後半の発売を予定している。
Text by OGAWA Fumio
GS FとRC F GT3コンセプトを同時発表
デトロイトショープレスデイ2日目の朝、詰めかけた報道陣の前に姿を現したレクサス「GS F」。米国では販売されるレクサスの4分の1がFモデルということで、スポーティなモデルの成功が大いに期待されている。
レクサスが報道陣を集めて公開したのは、新型レクサスGS Fと、FIAのGT3選手権に出場することが決まったレクサス「RC F」の2台。昨年晩秋からレクサスはこの2台を出展することが噂されていたので、ここにきての原油安や経済の好調ぶりを受けて付け焼き刃での開発ではない。
それにしても、スポーツ志向を強めるマーケットの方向性とどんぴしゃなタイミングで、スポーティなモデルが登場したことになる。ブルーの塗色を持つレクサスGS Fは軽量空力パーツで武装した車体に、クロームの輝きを放つスピンドルグリルが強い印象を残す。エンジンは、RC Fにも搭載された348kW(473ps)の出力と527Nmのトルクを持つ5リッターV8。販売は2015年後半だとか。
「2014年、RC Fの導入もあり、米国での販売は30万台を記録することが出来ました。2015年も、これまでにない魅力を備えたGS Fの追加で新たな顧客層を獲得できるでしょう」。レクレスのジェネラルマネージャーであるジェフ・ブラッケンは、プレス向け発表会でそう述べた。
米国でレクサスを買うひとの4分の1はFスポーツを選ぶと、ブラッケンは述べるように、スポーツ志向の強いユーザーを持つブランドになっている。“F”に力を入れてきたマーケティングが効を奏しているのだ。「”F“のよさはプロフェッショナルなスキルを持つドライバーでなくても、そのひとなりに操縦が楽しめるところです。スポーティなモデルでユーザー年齢を5 - 12歳、若返らせたい」。ブラッケンはそう述べている。
GS Fのワールドプレミアに合わせて、もう1台お披露目されたのが、RC F GT3コンセプトだ。新しい“F”のロゴを大きくまとったカラリングが目を惹くGT3選手権用車両だ。
「これまでも(2006年から08年にかけてライリー マークXIレクサスで)デイトナ24時間を制覇するなどモータースポーツ活動でも成果を上げてきているレクサスとして、グローバルなレース活動を展開していきたいと思っています」。詰めかけた報道陣を前に、ジェネラルマネージャーのブラッケンは、誇らしげに宣言したのだった。