メルセデス・ベンツCLSをアップデート|Mercedes-Benz
Mercedes-Benz CLS Class|メルセデス・ベンツ CLSクラス
Mercedes-Benz CLS Shooting Brake|メルセデス・ベンツ CLSシューティングブレーク
新LEDヘッドライトの採
用などの改良を受けた新型CLSクラス
流麗なクーペスタイルとサルーンの快適性を兼ね備えた4ドアクーペ、メルセデス・ベンツ「CLSクラス」が、改良を受けた。新型では、新技術の投入とグレード構成の変更がほどこされている。
Text by OHTO Yasuhiro
グレードを絞り込んだ設定に
メルセデス・ベンツ日本は、4ドアクーペモデルである「CLSクラス」およびワゴンタイプの「CLSシューティングブレーク」に改良をくわえ、国内での発売を開始した。
今回のアップデートではグレードの構成に見直しが図られ、クーペは「CLS 550」「CLS 63 AMG S」「CLS 63 AMG S 4MATIC」の3タイプになった。シューティングブレークは、「CLS 550 4MATIC シューティングブレーク」「CLS 63 AMG S 4MATIC シューティングブレーク」の2タイプを設定。結果として、スタンダードモデルは4.7リッターV8ツインターボを搭載するCLS 550のみとなり、シューティングブレークは4WDモデルに特化された。
改良の大きなポイントのひとつが、高解像度・高精度を誇る「マルチビームLEDヘッドライト」だ。
これは全車に標準装備されるアイテムで、フロントガラス内側のステレオマルチパーパスカメラと4つのコントロールユニットを用いて、前方の交通状況を1秒間に約100回検知し、片側24個の独立したハイパフォーマンスLEDを瞬時に個別制御することで先行車や対向車を眩惑しない範囲でライトの照射範囲を最大化してくれる高機能ヘッドライトである。またコーナー進入時や脱出時はステレオ マルチパーパス カメラからの情報をもとに、ロービームが外側に最大12度旋回することで進行方向の視界を最大限高める「アクティブライトシステム」も備わる。
クーペのCLS 550には、新開発の9段オートマチックトランスミッション「9G-TRONIC」をあらたに採用。多段化により、ダイレクト感のある素早くスポーティなシフトフィールとともに、優れたエネルギー効率と快適な走りを実現するとメルセデスでは説明する。なお4WDであるCLS 550 4MATIC シューティングブレークへは、従来通りの7段AT「7G-TRONIC PLUS」を搭載している。
Mercedes-Benz CLS Class|メルセデス・ベンツ CLSクラス
Mercedes-Benz CLS Shooting Brake|メルセデス・ベンツ CLSシューティングブレーク
新LEDヘッドライトの採用などの改良を受けた新型CLSクラス (2)
半自動運転を実現する最先端デバイスを標準装備
「レーダーセーフティパッケージ」をはじめとする、先進の安全運転支援システムもアップグレードを受けた。
新型CLSクラスでは、最大500メートルの範囲の大まかな様子をモニターできるマルチパーパスカメラと、車両前方約50メートルの範囲を立体的に捉えるカメラにくわえ、さらに短距離用、中・長距離用合計6個のレーダーセンサーを車両に備えることで、周囲360度をカバーする複合的なインテリジェントシステムを構築している。
これらのレーダーから得られたデータをシステムで解析し、先行車両、横切る車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、位置を特定。システムが状況を判断し、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする「部分自動運転」を可能とした。
インストルメントパネルのデザインも、COMANDシステムのディスプレイの変更により、リデザインされている。新ディスプレイは、従来のインダッシュから、オンダッシュタイプのデザインとなったほか、8インチと大型化され、視認性も向上。カー・コネクティビティも、従来のBluetoothにくわえ、Wi-Fiでのテザリング機能を追加し、高速のデータ通信を可能としている。
あたらしいCLSクラスの価格は、クーペのCLS 550が1,224万円、CLS 63 AMG Sで1,831万7,000円、CLS 63 AMG S 4MATICは1,847万1,000円。シューティングブレークはCLS 550 4MATICで1,275万4,000円、CLS 63 AMG S 4MATICが1,880万8,000円。予約はすでにはじまっており、納車開始は11月中旬を予定しているとのことだ。
メルセデスコール