Divine of Creation|伊藤嶺花×鄭秀和(後編)
Lounge
2015年4月13日

Divine of Creation|伊藤嶺花×鄭秀和(後編)

さまざまなステージで活躍するクリエイターをゲストに迎え、スピリチュアル ヒーラーの伊藤嶺花さんが、人が発するエネルギーを読み解くリーディングと複数の占星術を組み合わせ、クリエイターの創造力の源を鑑定する連載「Divine of Creation」。現世に直結する過去生や、秘められた可能性を解き明かし、普段は作品の陰に隠れがちでなかなか表に出ることのない、クリエイター“自身”の魅力に迫ります。

スピリチュアル対談 Vol.2|鄭秀和

伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「全方位型で己の真実に挑み続けるヒーロー」(後編)

今生のデザイナーへと導いた、過去生の願い

第2回目のゲストは、インテンショナリーズ代表の鄭秀和氏。前編では、製品デザインとブランドディレクションを手がける「amadana」に対する思いや、現在に至った経緯などを語っていただきました。後編では、現在の仕事に直結する過去生、そして未来を解き明かします。

Text by OPENERSPhoto by Jamandfix

手を伸ばせば触れる、試せる、感じられるものをデザイン

伊藤 先ほどからお話をうかがっていて視えていたのですが……、前世の魂のお話になります。今生で影響を与えている直結した過去生のお姿が……。僧侶、お坊さんですね。

 なるほどね。

伊藤 中国やチベットの、細かく複雑な建築美のお寺で暮らしていらっしゃる僧侶の方です。当時もご自身で望まれてその道に進んでいらっしゃったので、ご自分に対して厳しい方だったようです。また、お寺に修行僧のお弟子さんもたくさんいらっしゃったので、面倒見が良く、器の大きい方。今でも正義感、使命感がお強いかと思いますが、鄭さんにそういった面があるのも、過去生の魂からの、もともともっていらっしゃる気質ですね。変に庇護するわけじゃなく個人を尊重したうえでの包容力をお持ちで、信じていれば必ず通じるから、叶うからっていうお気持ちをまわりのひとたちに伝えてらっしゃったようです。

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 おぉー、すごいですね!

伊藤 ではなぜ、今生で宗教的な方向にいかずにいらっしゃるのかというと、ご自身は階級的にも高く美しい世界を知っているけれど、ほかのひとたちは貧しいなどの理由で、それらを知らずに一生を終えてしまう。それが勿体ないとお思いになって、どうしたらそれを知ってもらえるだろうとお考えになったようです。

 なるほど。

伊藤 自分が見たような美しい世界をみんなにも感じてほしいとい気持ちがお強いので、日常的な家電であったり、携帯であったり、手を伸ばせば触れる、試せる、感じられる、そういうものを手がける仕事に行き着いたのだと思います。前生ではできなかったことを、いまの時代で実現させようと、魂が選んでここにきている。

 なるほど。

伊藤 ただ、表現としてはさらにステップアップしていて、自分が素晴らしいと思ったものをいかに発信して普及させるかという方向に向いています。かといって、押しつけるような感覚ではなくて、いいと思ってくれるひとが来てくれればいいと思ってらっしゃる。もう山の上ではないし、いまはそんな時代でもないし、手を伸ばせばつかめる場所にあるから、知っていただく機会はたくさんあるからそれでいい、と。それと、過去生で宗教的な生き方をされた方って、命の尊さをすごく知っていらっしゃって「いまやりたいことは、いまやらなきゃもったいない」と思っていらっしゃるので、動いていないと落ち着かない気質なのでは?

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 おっしゃる通りです。良く「マルチ」って言われるんですよ。全然そんなことはないと自分では思っているのですが。

伊藤 いえ、もともとはマルチですよ。才能としては。

 そうなんですかね? けど、無人島に行ったらすべて自分でやらなきゃならないじゃないですか。まぁ、それは言いすぎですけど、たとえば「お百姓さん」って「百」の「姓」って書くでしょう。ゴールは作物を作ることで、そのための過程としていろんなことをしなきゃならないわけで。それに近いですよね。学問としては、建築学科、インテリア学科、プロダクト学科というように分かれているけど、生活者として空間に入ったら分離することなんてできない。じゃあ、全部やればいい、と。

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現在進めている村づくりプロジェクト「エコード」

伊藤 最終的には、ご自身が住みやすい街全体を作り出したいという大志をおもちですね。

 そうですね。

伊藤 ひとつひとつが「作品」という意識ではないんですよね。プロセスのひとつなだけで、最終的には「自分が過ごしやすい街=みんなが気に入ってくれる街」につながっていけばそれでいい、というお気持ち。

 そうですね。バリ島のほうで実際にはじめていますし。

伊藤 そうなんですか!?

 村づくりというか。デザインコードを決めて、コーポラティブというかたちで各自作っているんですけど、コンセプトが「エコード」。これは、「エコロジー」と「エコノミー」の語源が「家」という意味なので、それを調和させてつくった造語なんですが。すでにお見せできるイメージもあるのでお見せしましょうか?

伊藤 はい、是非!

 やっぱり、建築って産業として一番ゴミを出すので。自分の職業柄、仕事をしないわけにはいかないけれどもなんとかしないと、と思って。エコ認証とかも申請しているんです。

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伊藤 すごーい! 広いですね。

 8000坪弱で、約3.5表参道ヒルズです(笑)。ただのリゾートではなく、村の雇用も促進したりして、地元にも還元しているんです。本当に素晴らしい場所ですよ。

伊藤 土地としても「バリ」に惹かれたんでしょうね。東洋と西洋のあいだに入ってくるような場所に縁がありますから。ただ、そこで終わらせようとは思っていらっしゃらないはず。いずれは日本で、という思いがあるのでは?

 まさにそうです。まずはここで実績をつくって……。

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伊藤 やはり、最終的にはご自身が住みやすい街をつくりたいというお気持ちがあるんですね。再来年くらいに、社会的な大義を果たすための新しいことをはじめますよ。誰が頼むでもなく、おひとりではじめます。

 なんとなく今ムズムズしてるんですよね。

伊藤 それが明確になってきて、そろそろ兆しが出はじめるころだと思います。今はそこに近づくために、周りの仲間に自分の思いを小出しにしていくことをお薦めします。

 照れ屋なんですよね(笑)。面と向かって言えないというか。もう、紙に書いて瓶に入れて川に流したい! みたいな。

伊藤 あははは! だいぶ時間がかかりますね(笑)。でも、意見を伝えることで着実に、安定をもって実現に近付くはずです。

伊藤 ちなみに、最終的にはヒーローになろうと思っていらっしゃいますね。

 ヒーローですか!? サインとか練習しておかなきゃですかね?(笑)

伊藤 あははは! 正義の味方というか、自分がやらなくて誰がやる的なお気持ちが強いです。揺るがない使命感をもっていらっしゃるので。前生でもある意味ヒーローじゃないですか。修行の道を極めてその立場になっていらっしゃるので。努力をもって必ず自力で獲得すると思います。

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最後に、伊藤嶺花が読み解く鄭秀和とは?

「全方位型で己の真実に挑み続けるヒーロー」である

TEI Shuwa
建築、インテリア、工業製品、家具など、生活におけるデザイン全般を手がける建築・デザイン事務所「インテンショナリーズ」で代表を務めるかたわら、リアル・フリート社の展開する家電ブランド「amadana」の製品デザインとブランド全般におけるディレクションを手がける。日本で最初のデザインホテル「HOTEL CLASKA」や、東芝のキッチン家電「atehaca」シリーズ、NTTドコモの「amadanaケータイ」など代表作も多数。現在は、日本国内のみならず、バリ島、台湾、ハワイ、韓国など海外でのプロジェクトが進行中。

ITO Reika
株式会社ディヴァイン代表/スピリチュアルヒーラー 服飾雑貨系の製造卸売業、仕入製造小売業の企業にて商品企画、広告宣伝、経営企画の仕事に従事したのち、チャネリングやリーディングによって視えたことを、複数の占星術を組み合わせて読み解く独自スタイルの宿命鑑定と、ヒーリングや催眠療法などを行うライトワーカとして活動を開始。有名企業経営者からの企業鑑定依頼も多く、これまでに10万件以上の鑑定実績をもつ。2009年7月から、自由が丘にて個人セッション再開、満月&新月のワークショップを開始予定。著書に『シンクロニシティ』、『運命好転術』。www.divine-msg.com

           
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