ASTON MARTIN RAPIDE|4ドア アストンのディテールがさらに明らかに
Car
2015年3月5日

ASTON MARTIN RAPIDE|4ドア アストンのディテールがさらに明らかに

ASTON MARTIN RAPIDE|アストン・マーティン ラピード

新世代の4ドア・アストン、いよいよデビュー

アストン・マーティンは、ニューモデル「ラピード」(RAPIDE)の詳細な写真データをウェブ上のイメージギャラリーに発表。2010年初頭にデリバリーの開始が予定される、同モデルのディテールがさらに明らかになった。

文=ジラフ

アストン久々の4ドアモデル

ラピードは、2006年のデトロイトモーターショーで発表された「ラピードコンセプト」の市販バージョンで、アストン・マーティンにとっては、久しぶりの4ドアモデルとなる。

アルミニウム製ボディのサイズは全長5019×全幅2140×全高1360mmと、パナメーラよりひとまわり大きい。このボディのフロントミッドに最高出力477ps/6000rpm、最大トルク61.2kgm/5000rpmを発生する、オールアルミ製の5935cc V12ユニットが搭載される。

エンジンは一基ずつ職人が組み上げたハンドメイドで、パフォーマンスは、0‐100km/h加速5.3秒、最高速303km/hを記録する。

327_04
327_09

重量配分の適正化のため、トランスミッションはトランスアクスル方式を採用。6速ATの「タッチトロニック2」で、パドルシフトが組み込まれているという。ちなみに、トルクチューブはアルミ製、プロペラシャフトはカーボンファイバー製となる。

エクステリア、インテリアともにアストン・マーティンのアイデンティティが盛り込まれており、独特の世界観を演出。ポルシェ・パナメーラのライバルの最右翼として、世界でその登場が待たれている。

327_26
327_39

080507_eac_spec

ASTON MARTIN RAPIDE|アストン・マーティン ラピード
ボディ|全長5019×全幅2140×全高1360mm
車両重量|1950kg
エンジン|5935cc V型12気筒
最高出力|350kW[477ps]/6000pm
最大トルク|600Nm[61.2]/5000rpm
駆動方式|FR(トランスアクスル)
トランスミッション|6速AT
サスペンション|F:ダブルウィッシュボーン R:ダブルウィッシュボーン
タイヤ|F:245/40 R20 R:295/35 R20
最高速度|303km/h
0-100km/h加速|5.3秒

BRAND HISTORY
いまもっともクールなスポーツカーブランドとして、世界中から注目を集めているのが、イギリスのASTON MARTIN(アストン・マーティン)だ。1914年にライオネル・マーティンとロバート・バンフォードにより設立された小さな会社は、アストン・クリントンと呼ばれるヒルクライム競技で成功を収めたことからアストン・マーティンのブランドを名乗るようになり、その後もモータースポーツやスポーツカーの歴史に輝かしい足跡を残す。

反面、経営の面では幾度も危機に追い込まれ、そのたびに救いの手が差し伸べられるという、まさに波瀾万丈の道を歩み続けてきた。たとえば、1947年にオーナーとなったデイビッド・ブラウンは、優れた経営力とエンジニアリングのセンスを活かして、自らのイニシャルを冠したスポーツカー「DB2」や、レース用マシーン「DBR1」で、その名前を残している。最近では、フォードがその株式を、プロドライブを創業したデイビッド・リチャード率いる投資家集団に売却したことが記憶に新しい。

しかし、アストン・マーティンはいつの時代も漲るパワーと美しいスタイルを備えたスポーツカーづくりを貫いている。現在のラインアップは「V8ヴァンテージ」と「DB9」。また近い将来「ヴァンキッシュ」にかわる新しいフラグシップモデル「DBS」が日本にもお目見えするはずだ。

           
Photo Gallery