PORSCHE|ポルシェ|第2回 残価設定ローンとは
月々の支払い額を抑える
月々18万円強の5年ローンで新車の「911カレラ」を手に入れるというプラン。悪くはないが、セールススタッフに、最近気になっている残価設定ローンについてたずねてみた。
「はい、『ポルシェ パワーローン』ですね」
最近、日本車でも積極的に導入している残価設定ローンは、据え置き型ローンとも呼ばれる比較的新しいタイプのプログラムだ。
ローン終了時点の下取り価格を残価(据え置き価格)として設定し、この金額を最終回に支払うかわりに、月々の支払い額を抑えようというのがその特徴なのだ。
実際、弾き出された数字を見ると、初回15万880円、月々14万5000円というように、支払額には大きな開きがあった。月々の支払い額が3万8700円少ないことになる。
もちろん、残価設定ローンといっても“魔法のローン”ではないので、月々の支払い額が抑えられるかわりに、どこかに皺寄せが出てくる。その最たるものが最終回の支払いで、パワーローンを利用して911カレラを購入した場合は270万円と、新車の「フォルクスワーゲン・ゴルフ」が買えるほどの金額だ。
下の表は、従来型の「ポルシェ オートローン」と残価設定型の「同パワーローン」の比較なのだが、総支払い額にちがいがあることに気がつくだろう。オートローンに対してパワーローンの総支払額は23万7880円高い。これは残価にも支払い期間分の利息がかかるからで、そもそも据え置き価格は頭金とはちがうということなのだ。
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ポルシェで残価設定ローンを利用する
支払い最終回まで持ち越された残価は、必ずしもキャッシュで支払わなくてもいいのが、このローンの巧みなところで、たとえば、残価を新たなローンで支払うことが可能。また、この時点で911を手放したい、あるいは、別のクルマの乗り換えたいというのであれば、クルマを売却した代金を据え置き価格に充当するという手もある。
ポルシェの場合、極端に走行距離が多かったり、手荒な扱いをしたり、事故を起こしたりしないかぎり、売却金額が据え置き価格を下回ることはまずないという。
上記を理解したうえで、パワーローンを選択すれば、無理なくあこがれの911が手に入りそうな気がしてきた。新しい一歩を踏み出す日は近い。
次回から、残価設定ローンが生み出す新しい消費行動について詳しくふれていきたい。
ポルシェセンター目黒
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