第39回 「住」にまつわる話_筆記用具編(後編)
Lounge
2015年5月11日

第39回 「住」にまつわる話_筆記用具編(後編)

第39回「住」にまつわる話_筆記用具編(後編)

たかが筆記用具……、されど筆記用具……。後編では、書きやすさはもちろんのこと、持っていること自体が楽しくなる、M.Y.LABELこだわりのプロダクトのいくつかをご紹介します。

まとめ=戸川ふゆきPhoto by Jamandfix

鉛筆一本を持ち歩くためのプロダクト

大の鉛筆派であることは前回お話ししましたが、このロケットキャップは、鉛筆をどこでも持ち歩くためにデザインしました。
鉛筆は、キャップなしでは芯がむき出しで危険ですが、だからといって始終耳の上に差して歩くわけにもいきません(笑)。しかも僕は、ジャケットを着て手ぶらで歩きたい!
この由々しき問題を解決すべく、鉛筆のサイズにぴったりと合うシルバーのキャップを作ったのです。軸にキャップをクッとはめこみ胸ポケットへ。クリップで挟めば鉛筆は心地よく安定し、どこへでも出かけられます。

クリップ部分は登山道具のカラビナの構造で、ワイヤーの曲げが特殊なため、バネを使わずともしっかり固定されます。板を曲げて作る通常のクリップは一点に力がかかり、どうしても折れやすいのですが、カラビナのシステムはどこにも力が集中せず、破損の危険性が格段に低いのが特長です。アルピニストが自分の命をあずけるカラビナは、安全面で非常によく考えられた、グッドデザインの極みといえるでしょう。

販売のさいにはキャップに透明な軸のボールペンをつけましたが、これが思いのほかみなさまに好評をいただきました。またあとで判明したのですが、鉛筆の規格はインターナショナルだったため、キャップはほかの筆記用具ともサイズが合い、かなり汎用性の高いM.Y.LABEL人気のプロダクトとなりました。

これからの季節、胸ポケットに鉛筆を差してふらりと出かけ、カフェで一杯やりながら、街角スケッチと洒落てみてはいかがでしょう?

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ブレットペンシリーズ。その形状から英語の弾丸(Bullet)を意味する名前です。黒のボディは現存する材料でもっとも黒いとされるエボナイト。通常はパイプのマウスピース(吸い口)に使われます。神経の集中する指先にストレスを与えないように、シルバー部分とボディ部分の境は、継ぎ目がない特殊加工を施しました。

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首からかけるストラップ付きのスターリング・インフィニシリーズ。シルバー以外の木製のボディーは、パイプのボウル部分に使われるブライヤー・ウッド(ヒース)を使用しており、一本一本模様がちがいます。こちらは自然素材で季節によって若干の伸縮があるので、手にしたときに違和感がないよう、金属との継ぎ目に細い溝が切ってあります。

           
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