ASTON MARTIN DB9 VOLANTE|新世代アストンを象徴するモデル
Car
2015年3月9日

ASTON MARTIN DB9 VOLANTE|新世代アストンを象徴するモデル

ASTON MARTIN DB9 VOLANTE|アストン・マーティンDB9ヴォランテ

新世代アストンを象徴するモデル

アストン・マーティンが、最先端のテクノロジーと熟練した職人の技によりつくりあげたのが「DB9」だ。その美しさ、その性能で往年の名車を凌ぐのはもちろんのこと、安全性や品質という部分でも飛躍的な向上を果たした新世代アストンを象徴するモデルである。

DB9にはクーペに加えて、オープンモデルの「ヴォランテ」が用意されている。いずれも2+2のシートレイアウトとなるが、最大の特徴はそのボディ構造。“VHアーキテクチャー”と呼ばれる手法は、接着式のアルミ・スペースフレーム構造とアルミのボディパネルにより、スポーツカーに求められる軽量かつ高剛性のボディを実現する。加えて、エンジンをノーズの奥に配置したり、ギアボックスをリアデフの直前に置くなどして、前後重量配分の適正化をはかった。
もちろん、すべては走りへのこだわりのためだ。エンジンは6リッターのV12が搭載され、6段マニュアルのほか、“タッチトロニック”と呼ばれるオートマチックを選ぶことも可能。
その走りは痛快そのものだが、さらにDB9を魅力的にするのが美しいコクピット。センタークラスターにあるスターターボタンがクリアガラスに覆われるほか、メーターやドアハンドル、パネル類などにはアルミが贅沢に配され、クリアでプレミアムな雰囲気を醸し出している。そんな性能と美しさの融合こそが、アストン・マーティンが“もっともクールなスポーツカー”といわれるゆえんでもある。

ASTON MARTIN DB9 VOLANTE|アストン・マーティンDB9ヴォランテ

ASTON MARTIN DB9 VOLANTE|アストン・マーティンDB9ヴォランテ

アストン・マーティンDB9ヴォランテ
ボディ|全長5050(5190)×全幅1900×全高1475mm
エンジン|6.0リッターV型12気筒
最高出力|335kW[450ps]/6000rpm
最大トルク|570Nm[58.2kgm]/5000rpm
駆動方式|FR
トランスミッション|6段マニュアル、6段オートマチック
価格|2052万円(マニュアル)、2107万円(オートマチック)
(2008年5月26日現在)

BRAND HISTORY

いまもっともクールなスポーツカーブランドとして、世界中から注目を集めているのが、イギリスのASTON MARTIN(アストン・マーティン)だ。1914年にライオネル・マーティンとロバート・バンフォードにより設立された小さな会社は、アストン・クリントンと呼ばれるヒルクライム競技で成功を収めたことからアストン・マーティンのブランドを名乗るようになり、その後もモータースポーツやスポーツカーの歴史に輝かしい足跡を残す。

反面、経営の面では幾度も危機に追い込まれ、そのたびに救いの手が差し伸べられるという、まさに波瀾万丈の道を歩み続けてきた。たとえば、1947年にオーナーとなったデイビッド・ブラウンは、優れた経営力とエンジニアリングのセンスを活かして、自らのイニシャルを冠したスポーツカー「DB2」や、レース用マシーン「DBR1」で、その名前を残している。最近では、フォードがその株式を、プロドライブを創業したデイビッド・リチャード率いる投資家集団に売却したことが記憶に新しい。

しかし、アストン・マーティンはいつの時代も漲るパワーと美しいスタイルを備えたスポーツカーづくりを貫いている。現在のラインアップは「V8ヴァンテージ」と「DB9」。また近い将来「ヴァンキッシュ」にかわる新しいフラグシップモデル「DBS」が日本にもお目見えするはずだ。

           
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