戸田恵子×植木 豪 Special対談(1)はじめての共演から……
はじめての共演から、姉弟のように……
戸田恵子×植木 豪 Special対談(1)
女優 戸田恵子さんと、PaniCrewの植木 豪さん。互いにちがうフィールドで充実した活動をしているふたりが、ひとつの舞台で出会う。いまでは“姉さん”、“豪”と呼び合うほどの距離になったふたりのはじめての対談が実現した。
Photo by Jamandfixヘアメイク=鈴木麻衣子
豪が踊っているシーンは、毎日観ていて飽きなかった
戸田 私のライブに来ていただいた方は私たちのことをすでにご存知だと思いますが、植木 豪くんとこうやって話をするのははじめてなんですよ。
──では、まず、おふたりの出会いから……
植木 戸田さんと正式にご一緒したのは、岸谷五朗さんと寺脇康文さんが主宰する地球ゴージャスのVol.8 『HUMANITY THE MUSICAL 〜モモタロウと愉快な仲間たち〜』での共演なんですが、じつはその前に、Act Against AIDSの武道館でのコンサートのときにご挨拶しているんです。戸田さんはお忘れになられているようですが(笑)。
戸田 楽屋で挨拶に来てくださったんですって。私は忘れてますけど(笑)。地球ゴージャスの新宿コマ劇場公演の制作発表のときには、とてもていねいな挨拶をしていただきました。
──植木さんのはじめての印象はいかがでした?
戸田 ジャンルのちがう人だと思っていたし、稽古中もそんなに話はしませんでしたね。でも、稽古場で豪の踊りを観たときにはインパクトがあってビックリして、ひそかに興味は抱いていました。本番の公演が始まって、豪が踊るシーンがあったんですけど、たまたま私が出ていないシーンだったので、いつもステージの正面に回って、豪が踊るシーンを観ていたんです。毎日観ても飽きなかったし、目新しかったし、どんどん惹かれていって、私も好きな世界なんだと気づいたんですね。それで、1ヵ月以上続いた東京公演の終わりごろには話をするようになりました。
食事をしながら「ヒップホップとは?」とか「グラフィティってなに?」って教えてもらったり、聴いている音楽のジャンルが似ていることがわかったり。それで大阪公演では、もっといろんな話を聞くことができて、おなじプレイヤーとしておなじ舞台に立っていて年齢もジャンルもちがうけれど、そういう垣根が取れたら、こんなにもいろいろと話ができるということがうれしかったですね。
植木 僕もみなさんが描いている“女優 戸田恵子”をイメージしていたんですけど、戸田さんがリハーサルでいつも着ているトレーニングウェアが、僕たちが好きなロック・テイストがあるのをみて、じつは近い感覚をもっているのかな、意外と話が合いそうだなって感じました。
僕らのようなブレイクダンサーは、それまで大きな舞台に出ていったりしていなかったので、役者さんとの接点はなかったんですが、エンターテイメントな芝居で偶然に出会えて、舞台にかける気持ちとか、お客さまを喜ばせる努力などの話をしているうちにどんどん仲良くなっていった感じです。
植木 豪の才能をみんなに観てもらいたい
戸田 じつは、豪と知り合って、まずいちばん最初にしたのは、ナマのパフォーマンスを観に行ったんです。亀戸まで電車に乗って。
──そうなんですか!
戸田 知り合った人は、ナマで観ると、すぐすべてがわかるんです。その人の品性とか品格とか。力があるのをみるのはライブがいちばん。知り合った期間が短くても、縁があって、ギュッといろんな部分で近づいてというのは、そんなにあることじゃありません。
──で、パフォーマンスをご覧になっていかがでした?
戸田 私は踊りは素人ですが、豪の踊りは美しいですね、いつも。いろんな人の踊りを観ていますが、とてもクリアな感じがします。ほんとうに植木 豪の才能をみんなに観てもらいたい。
──その才能というと、音楽とデザインですね
戸田 豪は絵が上手で、自分でもそういうデザインの仕事をしているのを知って、なにか一緒にプラスαの新しい可能性を見つけたいと思ったし、歌では私がPaniCrewのライブに出てジョイントして歌ったり、私のライブで豪に踊ってもらったり。そしてなにより、アルバム『Actress』の中の「V.I.P」ですね。豪が人に曲を書き下ろしたのはこれがはじめて。どうしてもやってもらいたかった。あとは、私のライブのときのノベルティグッズの制作ですね。
──戸田さんのアイデア満載のグッズですね
戸田 私はほんとうにものづくりが大好きで、自分の趣味をふんだんに入れてイメージしたものを、誰かにデザインしてもらって、それをカタチにして、みなさんに喜んでいただきたいんです。
──そこでも植木さんが大活躍!
戸田 ライブではデザインバッグが売り切れてしまったり、うれしい悲鳴でした。
──では、次回は、アルバム『Actress』の中の「V.I.P」のお話を植木さんにうかがいます
5月LIVE決定!
戸田恵子 CASUAL LIVE in SWEETBASIL
「2008年は歌を大事に歌っていきたい」という戸田恵子さんのライブが決定!
5月10日(土)
14時開場/15時開演
18時開場/19時30分開演
5月11日(日)
16時開場/17時30分開演(全3回)
全席自由6000円
会場│六本木STB139スイートベイジル
スイートベイジル│http://stb139.co.jp/139/index.html
公演決定!
伊東四朗一座~帰ってきた座長奮闘公演~
「喜劇 俺たちに品格はない」
公演日│2008/5/30(金)~2008/6/15(日)
作=妹尾匡夫
演出=伊東四朗・三宅裕司
出演│伊東四朗・三宅裕司・戸田恵子
渡辺正行・ラサール石井・小倉久寛
春風亭昇太・東貴博