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第17回 「衣」にまつわる話―マリッジリング編(2)
第17回
「衣」 にまつわる話―マリッジリング編 (2)
それぞれが装飾と機能に満足する、一生身に着けていたいマリッジリングを選ぶには―。
Photo by Jamandfix
左/プラチナ950のリング (Men's) 22万7850円 右/プラチナ950×K18YGのリング (Women's) 23万3100円 (ともにエム・ワイ・レーベル)
無理に同じものをするのはナンセンス
前回で 「何が好きか」 を基準にマリッジリングを選んでもいいということを言いました。ただ、ここにひとつクリアしなければならない問題があります。それは新郎新婦で必ずしも好みが合わない、ということもあるということです。
もし好みが割れてしまった場合、これまでは十中八九、男性が一歩引いていたことでしょう。するとしたくないものをしなきゃならないわけだから、まず愛着が湧きません。
で、愛着が湧かないから飲み会だ何だのときにその辺に置いたっきりなくしちゃうケースが頻発。まあそれは冗談にしても、いいことは何もありません。
結論をいうと、マリッジリングだからといって無理に同じものを身に着けようとすること自体、僕はナンセンスだと思います。
じゃあおたがい好き放題に選べばいいかということではなく、同じブランドのものを同じ日にふたりで選びあうなど、どこかに接点があればいいと思うのです。
エム・ワイ・レーベルのマリッジリングに素材やデザインのバリエイションを広く設けたのも、男女それぞれが本当に気に入ったリングを選ぶことで、惰性ではなく、長い結婚生活のなかでずっと愛用してほしいから。大切なのはモノが一緒ということではなく、そこに気持ちがあるか否かなのではないでしょうか。
左/プラチナ950のリング (Men's Bold) 31万5000円 右/プラチナ950のリング (Women's Narrow) 22万2600円 (ともにエム・ワイ・レーベル)
マリッジリングには機能性も求められる
マリッジリングは基本的に薬指から外さないことを前提とした装飾品です。ですからデザインには、オンスタイルにもオフスタイルにも合うシンプルさはもちろん、長時間身に着けていても疲れない、といったことが求められるでしょう。
具体的には、手を動かしたときに何かモノへ引っ掛かることのないよう高さを抑える、といった制約のクリアが必要となります。そういう意味では、数多あるリングのなかでもっとも機能的なものがマリッジリングと言えるかもしれませんね。
ちなみに、エム・ワイ・レーベルのマリッジリングは、内側にも山形のアールを設けていて、リングがぐりぐり動いても圧迫感を生まないよう工夫しています。
最後にもうひとつ。エンゲージリングをマリッジリングと一緒に薬指にしたい、という女性は多いですよね。最近はそんなリングの 「重ね着け」 を愉しむ男性も増えてきました。
デザインがシンプルなマリッジリングですから、ほかのリングとも当然合わせやすいわけです。
ある男性が言うには 「重ね着けをして、さらにほかの指にもじゃらじゃらリングをしていると結婚していることがバレにくい」 のだそうです。
動機の是非は別にしても、絶対にリングを外さないというオトコの気概は評価してほしいものですね (笑)。
というわけで、男性のみなさまも傍観者になることなく、一生身に着けていたいと思えるようなマリッジリングを選び抜こうではありませんか。