フルモデルチェンジを果たしたBMW X6、発売開始|BMW
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2015年4月2日

フルモデルチェンジを果たしたBMW X6、発売開始|BMW

BMW X6|ビー・エム・ダブリュー X6

新ジャンルを開拓したBMW X6がフルモデルチェンジ

世界初のSUVとクーペを融合させた“スポーツ アクティビティ クーペ”として2008年に登場したBMW「X6」が、2世代目へとフルモデルチェンジを果たした。日本でも、8月より受注を開始し、年末にはデリバリーが開始される予定だ。

Text by OHTO Yasuhiro

2代目へと進化したスポーツ アクティビティ クーペ=SAC

BMWは、クロスオーバーSUVモデルの「X6」のフルモデルチェンジをおこなった。2008年の初代投入いらい、SUVにクーペライクなデザインを取り入れた“スポーツ アクティビティ クーペ”としてBMWより新提案されたX6は、そのユニークなスタイルと4輪駆動システム「xDrive」を採用した高い走行性能が支持され、これまでに累計25万台以上が販売されたという。

こんかい登場した2世代目となる新型も、そのアイデンティティであったクーペライクなデザインを継承したエレガントなルーフラインをもつ。

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サイドビューを眺めると、長いエンジンフード、ロングホイールベース、後方配置のキャビンスペースなど、BMWらしいパッケージングをもつモデルであることがわかる。フロントマスクには、シリーズネームでもある“X”の文字からインスピレーションを受けたワイルドなデザインのフロントエプロンが、エッジの効いたラインをもつヘッドライトとともに、アクティブな印象を与える。

そして伝統のキドニーグリルを挟み込むように配置されたヘッドライトユニットには、夜間だけでなく日中の悪天候の中でも優れた視認性を確保する「アダクティブ LED ヘッドライト」が全車標準化された。

BMW X6|ビー・エム・ダブリュー X6

新ジャンルを開拓したBMW X6がフルモデルチェンジ (2)

陰影きわ立つ手法で空間の拡がりを強調

インテリアは、先行してモデルチェンジした「X5」同様、複数のサーフェイスを重ねるレイヤリングという手法をもちい、陰影がきわ立つ立体的なデザインを採用。これにより空間の広がりをより強調させるだけでなく、モダンなキャビンの演出にもつながっている。

ほかのBMWモデルに倣い、ドライバーを中心にレイアウトがなされたコクピットには、視認性の高いメーターパネルやパドルシフト付きのレザー ステアリングを配置。中央には、iDriveと連動し、ナビゲーションやオーディオなどの様々な情報表示をおこなう10.2インチの高解像度ワイドコントロールディスプレイがそなわる。

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ゆったりとした後席はスポーティな左右独立タイプとしながら、後席中央部にもヘッドレストやシートベルトなどがしっかりと装備されており、3名の乗車時にも対応する。

クーペのように、なだらかに落ち込むルーフ下には、先代比で10リットル増となる580リットルのラゲッジルームを確保。後席シートを倒した最大容積では、先代比で75リットル増となる1,525リットルまで拡大することもできる。また大型のテールゲートをリモコンキーやボタン操作で自動開閉できる便利な「オートマチック テールゲート オペレーション」が標準化された。

BMW X6|ビー・エム・ダブリュー X6

新ジャンルを開拓したBMW X6がフルモデルチェンジ (3)

X6として初となる「M Sport」を設定

新型X6では、スタンダード仕様にくわえて、スポーティな「M Sport」が初めて設定されたのも大きなニュースだ。よりアグレッシブなエクステリアへと変化させるMエアロダイナミックス パッケージや、BMW Indvidualハイグロス シャドーライン エクステリアの装着をはじめ、スポーティなモードが用意されているアダプティブMサスペンションなど、BMW M社が手掛けたアイテムを中心に様々な専用装備が用意される。

パワートレインには最高出力225kw(306ps)、最大トルク400Nm(40.8kgm)を発揮する3.0リッター直列6気筒シングルターボユニットと、最高出力330kW(450ps)、最大トルク650Nm(66.3kgm)を誇る4.4リッターのV8ツインターボユニットをラインナップ。どちらもトランスミッションは8段スポーツATを採用する。

パワフルなエンジンと高性能なトランスミッションをより効率的に活用するために、不要なアイドリングを抑制するエンジンオート スタート/ストップ機能や燃費の良い走りをサポートするECO PROモード、フロントホイール側面の気流の乱れを抑えるエアカーテンおよびエアブリーザーなど、BMWの最新テクノロジーが投入されている。

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またボディも、軽量素材を利用することで、優れた強度と剛性の確保をおこないつつ、最大で先代比約40kgの減量を果たしている。

駆動方式は、電子制御システムが前後の駆動トルクを可変配分するフルタイム4輪駆動システム「xDrive」。BMW独自のこのシステムは、いかなる条件下でも最大のトランクションを得ることができるという。さらに、「ダイナミック パフォーマンス コントロール」を装備すると、xDriveと連動し、左右のリアホイールのあいだの駆動力も走行状況に応じて最適化し、より優れたコーナリング性能とハンドリングを実現する。

BMW X6|ビー・エム・ダブリュー X6

新ジャンルを開拓したBMW X6がフルモデルチェンジ (4)

デリバリーは年末よりスタート

安全運転支援システムとして、カメラとミリ波センサーの組み合わせにより、前方の監視をおこない安全なドライビングをサポートする、「ドライビングアシスト プラス」を全車に標準搭載。このシステムには、衝突の危険が高まった際にドライバーに警告する「前車接近警告機能」、歩行者をも含めて追突が不可避の場合に自動的にブレーキをかけ衝突回避、被害軽減をはかる「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、「ストップ&ゴー機能付きのアクティブ クルーズコントロール」、車線逸脱を警告する「レーンディパーチャー ウォーニング」が含まれる。

このほか、車両前方と側方をパノラマビューで現し出す「サイドビュー カメラ」や、カメラ映像にデジタル処理を施し車両を上方から見下ろしたようにディスプレイに映し出す「トップビュー」も全車に標準装着された。BMWの他モデルと同様、車載通信モジュールを利用した緊急時自動通報機能である「BMW SOSコール」も備わる。

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新型モデルの価格は、3リッター直6の「X6 xDrive35i」が898万円、「X6 xDrive35i M Sport」は975万円。4.4リッターV8搭載の「X6 xDrive50i」が1,185万円、「X6 xDrive50i M Sport」は1,285万円。すでに8月7日から全国の正規ディーラーにて受注を開始しているが、納車はX6 xDrive50iが今年12月、X6 xDrive35iは来年2月からと少々先になる予定とされる。

BMW X6 xDrive50i│ビー・エム・ダブリュー X6 xドライブ50i
ボディサイズ│全長 4,925 × 全幅 1,990 × 全高1,700 mm
ホイールベース│2,935 mm
トレッド 前/後|1,640 / 1,706 mm (*)
最低地上高|212 mm (*)
車両重量|2,170 kg (*)
エンジン│4,394 cc V型8気筒 ターボ
最高出力│330 kW(450 ps)/ 5,500 rpm
最大トルク│650 Nm(66.3 kgm)/2,000-4,500 rpm
トランスミッション│8段スポーツAT
駆動方式│4WD
トランクスペース(VDA)│580 - 1,525 リットル
最小回転半径|6.4 m (*)
ブレーキ│ベンチレーテッドディスク
0-100km/h加速|6.4 秒 (*)
最高速度|250 km/h (*)
燃費(NEDC)│9.7 ℓ/100km(およそ10.3 km/ℓ) (*)
CO2排出量|227 g/km (*)
価格│(標準)1,185万円  (M Sport)1,285万円

BMW X6 xDrive35i│ビー・エム・ダブリュー X6 xドライブ35i
ボディサイズ│全長 4,925 × 全幅 1,990 × 全高1,700 mm
ホイールベース│2,935 mm
エンジン│2,979 cc 直列6気筒 ターボ
最高出力│225 kW(306 ps)/ 5,800 rpm
最大トルク│400 Nm(40.8 kgm)/1,200-1,500 rpm
トランスミッション│8段スポーツAT
駆動方式│4WD
トランクスペース(VDA)│580 - 1,525 リットル
ブレーキ│ベンチレーテッドディスク
最高速度|250 km/h(リミッター作動)
燃費(NEDC)│8.5 - 8.6 ℓ/100km(およそ11.6 - 11.8 km/ℓ) (*)
CO2排出量|198 - 200 g/km (*)
価格│(標準)898万円  (M Sport)975万円

(*)は欧州仕様の参考値

           
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