ボルボ 60シリーズに新パワートレーン採用のT-5を追加|Volvo
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2015年1月5日

ボルボ 60シリーズに新パワートレーン採用のT-5を追加|Volvo

Volvo S60 / V60 / XC60|ボルボ S60 / V60 / XC60

新世代パワートレーン「Drive-E」を60シリーズに採用

ボルボはパワフルな走りと環境性能を両立させた新世代の2リッター直列4気筒直噴ターボユニット「Drive-E(ドライブ イー)」を60シリーズ全車に採用し、2月20日より発売した。このエンジンは、8段ATと組み合わせられ、マネージメントシステムや主要コンポーネントの改良によりパワーアップを果たしながら、燃費を23パーセントも改善しているという。

Text by SAKURAI Kenichi

エコカー減税対象車も拡大。「XC60」は100パーセント減税対象に

ボルボが新世代パワートレーン「Drive-E」の第1弾としてリリースする新開発の2.0リッター4気筒直噴ターボエンジンは、ガソリン直噴エンジンとしてクラストップの20MPaで燃料を噴射する高圧インジェクターを採用したほか、エンジン内部の摩擦低減、可変制御オイルポンプ、電動ウォーターポンプ、新型ターボチャージャーの採用など各部を見直し効率化をはかり、出力アップと燃費の改善を果たした。

“Drive-Eの第1弾”と銘打たれているとおり、このエンジンはボルボの新世代エンジンの総称。基本モジュールを共有するガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類をラインナップし、排気量や過給機の組み合わせにより出力を変更し、搭載モデルにマッチするさまざまなエンジンバリエーションを展開する予定だ。

Volvo Skovde Engine Plant

Volvo XC60

ボルボはこの新世代ユニットの製造のために、100年以上の歴史をもつスウェーデンのシュブデ工場を大幅リニューアル。総額約20億クローネ(約320億円)を投資し、ラインを新設している。ちなみにこの工場は、これまで2,000人以上が従事する船舶用ボルボ ペンタエンジンの製造工場としても知られており、ほかにトラックやバス用の大型エンジンも製造している。

「B420」と呼ばれる総排気量1,968ccの「Drive-E」ユニットは、これまでのT5用エンジン(B4204T)の排気量が1,998ccであったことからもわかるように、まったくの新設計である。あたらしく60シリーズに搭載されるのは、最高出力180kW(245ps)、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発生。従来型のT5エンジンと比べ3kW(5ps)/30Nm(3.1kgm)の出力向上を達成しながら、JC08モード燃費は従来比で23パーセント改善となる リッターあたり13.6km(XC60)を実現。クラストップレベルとなる動力性能と燃費と両立させているという。この燃費向上によって、「XC60 T5」はボルボ初の100%減税対象に、「S60 T5」「V60 T5」は75%減税対象となっている。

Drive-Eを搭載する60シリーズのトランスミッションは、従来の6段ATにかえ、あらたに8段ATを搭載。時速100km/hを8速で走行するさいのエンジン回転数は、わずか1,500rpmにとどまっている。これによって、これまでにない低燃費性能と、高い静粛性を実現しているという。

Volvo S60 / V60 / XC60|ボルボ S60 / V60 / XC60

新世代パワートレーン「Drive-E」を60シリーズに採用 (2)

燃費を向上させる先進技術

あたらしいT5では、省燃費走行モード「ECO+(エコプラス)モード」が選択可能だ。このECO+モードでは、トランスミッションのシフトポイント、エンジンレスポンス、エンジンスタート/ストップ機能の最適化にくわえ、トランスミッションとエンジンを自動的に切り離すいわゆるコースティングモードとなる「ECO COAST(エコ コースト)」機能を搭載。パワートレーンを効率的に制御し、燃料消費量を抑制する。

「ECO+モード」では、より燃費を重視したエコラン専用モードで、減速時に車速が7km/h にまで低下しすると自動的にエンジンがストップ。65-140km/hで走行中にアクセルペダルから足を離すと 「ECO COAST」 (コースティングモード)が働き、アイドリング時のエンジン回転数で、燃料消費を最小限に抑えながら走行するという。

「ECO COAST」 機能が起動中、走行中にアクセルペダルまたはブレーキペダルを踏むと機能は一時的にキャンセルされ、再度ペダルから足を離すと「ECO COAST」機能が 起動する。

Volvo V60

そのほかS60 T5、V60 T5では、あらたに電動式パワーステアリング(EPAS)を採用。このEPAS の導入により LKA(レーン キーピング エイド)や、縦列駐車支援機能パーク アシスト パイロットがオプションで選択可能となっている。

新型エンジンの採用により、価格も変更されている。XC60では、このT5をエントリーグレードにもちい、価格を499万円(税込)と戦略的な設定にした。また、S60、V60では、T4とT6の中間を埋めるグレードとして導入。いずれも税込みでS60 T5 SEが434万円、V60 T5 SEが454万円という価格設定だ。さらに、スポーティな「R-DESIGN」も、それぞれ55万円高でラインナップしている。

ボルボ お客様相談室
0120-922-662(平日9:00-17:00)

           
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