それは愛すべき永遠のクラシック

“The Archivist”をテーマに展開するジョン スメドレー2010-11年秋冬メンズコレクションでは、ブルー、ディープパープル、ダークシーグリーンなどといった深みのあるシーズンカラーと、トレンドカラーでもあるキャメルを中心にアレンジ。ストライプやトリムディテール、ブロックパターンなど、豊かな表情でコレクションを彩る。

デザイン面においては、ネックラインやフィット感にこだわったクラシックデザインにはあらたなシルエットやトレンド感をくわえてアーカイブアイテムを今年顔に一新。シンプルな定番アイテムは、ハットやスカーフなどのアクセサリーとコーディネイトしてエレガントに仕上げたい。

インターシャやジャカードなどの豊富な編地のニットウェアにも注目。ジャージー素材×織柄ニットなど、表情の異なるニット同士のレイヤードを楽しむ上級者テクニックにも挑戦したい。また、まるでジャケットのようなカーディガンはシャープなシルエットと斜めに入ったポケットがポイント。メリノ×カシミアブレンドによるラフな着心地と、洗練されたシルエットが大人のリラックススタイルを演出する。

ウィメンズニットウェアでは、肌触りのよい素材で中性的な雰囲気を作ってくれる柔らかなシルエットやドレープ、タックといったテクニックでエレガントに仕上げ、カラーアレンジで遊び心をプラス。あたたかみのある中間色のパレットに、リッチなジュエルカラーを効かせた現代的で大胆なコレクションを展開。上質かつシンプルなベーシックアイテムも魅力的だが、女性らしさを演出するパフスリーブトップスや、高度なインターシャのニッティング技術を駆使した16色のストライプからなるロングカーディガン、ウエストリボン付きのノースリーブガウンなど、デザイン性の高いアイテムにも注目したい。素材のすばらしさと控えめにほどこされた巧みなディテール、そして美しい色が際立つエフォートレスなコレクションは、気負わず、より自然体でファッションを楽しめそう！

たしかな技術、そして色とテキスタイルへのこだわりは、あたらしい製造技術や挑戦的なデザインを取り入れることによって、クラシックとモダンが共存するあらたなクリエイションとなってラインナップされる。そして本コレクションもまた、過去の名品たち同様アーカイブとして愛され、記憶に残っていくことだろう。

リーミルズエージェンシー
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