スピリチュアル対談 Vol.9|伊藤嶺花 × ニコライ・バーグマン (前編)
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2015年4月16日

スピリチュアル対談 Vol.9|伊藤嶺花 × ニコライ・バーグマン (前編)

スピリチュアル対談 Vol.9|ニコライ・バーグマン

伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「自然を愛する豊かな心を伝えていくプロジェクトリーダー」(前編)

さまざまなステージで活躍するクリエイターをゲストに迎え、スピリチュアル ヒーラーの伊藤嶺花さんが、ひとが発するエネルギーを読み解くリーディングと複数の占星術を組み合わせ、クリエイターの創造力の源を鑑定。現世に直結する過去生や、秘められた可能性を解き明かし、普段は作品の陰に隠れがちでなかなか表に出ることのない、クリエイター“自身”の魅力に迫ります。

文=オウプナーズ写真=鈴木健太

第9回目のゲストは、フラワーアーティストのニコライ・バーグマンさん。デンマークで磨いた感性と日本の文化を融合させてつくりあげる独自の世界観で多くのひとに感動を与えている、日本でもっとも有名なフラワーアーティストのひとり。最近では、フラワーショップ以外にも、東京ミッドタウンのインテリア&ライフスタイルショップの展開や、ホテルのフラワーデザインプロデュースなど、さまざまな分野に活動の場を広げているニコライさんの魅力に迫ります。

日本の文化はとても刺激的

伊藤 すてきなアトリエですね。空間のなかに流れているエネルギーがとってもあたたかくて。私の場合、エネルギーが色で視えるのですが、オレンジやピンクやブルーが本当にキレイに混ざっていて、お花の妖精もたくさんいますよ。昔からお花に触れて育ったのですか?

ニコライ そうですね。父が園芸植物の卸業者をしていたので、子どものころからヨーロッパのお花の展示会に連れて行ってもらったりしていました。あとは、祖父がリンゴ園をしていたり、伯父さんが牧場をしていたり、自然の多い環境で育ちましたね。

伊藤 そうなのですね。日本を拠点にしたきっかけというのは何だったのですか?

伊藤嶺花|いとうれいか|ニコライ・バーグマン|フラワーアーティスト|スピリチュアル対談 02

フラワーアーティストのニコライ・バーグマンさん

ニコライ 日本に来たのは、デンマークでフラワービジネスの勉強をして卒業したときに、父の仕事の関係で日本に知り合いがいたので遊びに来たのが最初です。そのときは、3カ月くらい滞在してデンマークに帰ったのですが、日本での経験がすごく楽しかったのが忘れられなくて、1年後にもどってきました。1年間だけ日本にいるつもりが、すでに12年になってしまったんです(笑)。

伊藤嶺花|いとうれいか|ニコライ・バーグマン|フラワーアーティスト|スピリチュアル対談 03

伊藤嶺花さん

伊藤 あはは。日本のどこに惹かれました?

ニコライ 文化もひとも、すべてがデンマークとはちがっておもしろいですね。日本には生け花などの伝統的な文化が昔からありますし、日本の美意識はとても刺激的です。

スピリチュアル対談 Vol.9|ニコライ・バーグマン

伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「自然を愛する豊かな心を伝えていくプロジェクトリーダー」(前編)

花が枯れてしまうたび、新しい花を生ける楽しみが生まれる

伊藤 デンマークと日本ではお花に対する意識はちがうのでしょうか?

ニコライ そうですね。日本は、伝統的なお花の文化はありますが、いまは自分でお花を生けることがほとんどなくなってしまったように感じます。生花は、ギフトやお祝いがほとんどですよね。逆にヨーロッパは、自分のために花を買うひとがすごく多いんです。たとえば週末のお休みを楽しむために、金曜日にお花を買って帰るとかね。僕も、家に帰るときに花を持って帰って、自宅で楽しんでいますよ。

伊藤 ニコライさんにとっての、お花の魅力はどんなところですか?

ニコライ たとえば、すごくすてきなバラを持って帰ったのに2日で枯れてしまうと「あぁ……」って思いますよね。けれど僕は、枯れてしまったら「つぎ!」ってなるんです。花は命のあるものですから、いずれ枯れてしまいます。けれど、花が死んでしまうというのは、またあたらしい花を生ける楽しみが生まれるということ。それが花の魅力だと思うんです。もちろん長く楽しめるように工夫する楽しさもありますしね。

伊藤 長く楽しめるといえば、プリザーブドフラワー。

ニコライ うちのショップでもとても人気です。今はもう、半分くらいがプリザーブドフラワーかな。みんな、長持ちするものが好きですね。プリザーブドのいいところは、飾ったらそのままおいておけること。とくにボックスだと棚に置いたりするだけでアクセントになりますし。

伊藤 フラワーボックス、キレイですよね。

ニコライ フラワーボックスは、もともとお客さまの希望でギフト用に大量の注文をいただいたときに、置いておくスペースがないので何か方法はないかと相談をうけたのがきっかけでつくりはじめました。

伊藤 そのひらめきがすごいですよね。

ニコライ いろいろ考えて、最初はブーケやアレンジメントを箱に入れて重ねておいてはどうかというようなお話をしました。けれど話し合ううちに、じゃあ箱に直接お花を入れたらどうかってひらめいて。そこから大ヒットしたんです。

伊藤 そうだったのですね。

伊藤嶺花|いとうれいか|ニコライ・バーグマン|フラワーアーティスト|スピリチュアル対談 06

ニコライ・バーグマンさん

スピリチュアル対談 Vol.9|ニコライ・バーグマン

伊藤嶺花が“視た”ゲストの肖像

「自然を愛する豊かな心を伝えていくプロジェクトリーダー」(前編)

生花ではできないことができるプリザーブド

伊藤 このバラもすてきですね。

ニコライ このバラは12本のバラを1度ばらしてひとつにしています。

伊藤 大きなバラだなと思っていたら1本じゃなかったんですね!

ニコライ そう(笑)。これはかなり細かい作業ですね。器のまわりのトゲトゲは、本当のバラのとげをボンドで付けています。そういう意味で、ちょっと変わったデザインだったり、生花ではできないことができるのもプリザーブドのいいところかな。

伊藤嶺花|いとうれいか|ニコライ・バーグマン|フラワーアーティスト|スピリチュアル対談 08

Egg Char に数万個のサンキライをはりめぐらせた力作

伊藤嶺花|いとうれいか|ニコライ・バーグマン|フラワーアーティスト|スピリチュアル対談 09

10th nicolai bergmann Flowers & Design Exhibition 展示会作品

伊藤 すごーい! こういった作品のイメージはどこから湧くんですか?

ニコライ お客さまからのリクエストがなければ器からイメージが湧いたりとか、花と花の組み合わせから考えたりとか、テーマがあったりとか。あとは、季節からはじまるということもありますし、スタートのインスピレーションポイントはいろいろです。それもこの仕事の楽しいところですね。逆に、今日の気分とお客さまの求めているものがちがうこともありますけれど(笑)。

伊藤 それも、楽しさだったりしますよね。

伊藤嶺花|いとうれいか|ニコライ・バーグマン|フラワーアーティスト|スピリチュアル対談 10

プリザーブドでバラのメディアを作成

ニコライ・バーグマン|Nicolai Bergmann
フラワーアーティスト
1976年デンマーク生まれ。デンマークでフラワービジネスの学校で学んだのち、父の仕事の縁で来日。2001年フラワーショップ『ニコライ・バーグマン・フラワーズ&デザイン』を立ち上げ、現在は東京の六本木ヒルズや有楽町、新宿に3店を展開。また、東京ミッドタウンに自身がセレクト・プロデュースする『ニコライ バーグマン スム』をかまえる。また、東京にオープンした最後の5つ星ホテル『シャングリ・ラホテル東京』では、全館のフラワーデザインプロデュースを手がけている。

伊藤嶺花|ITO Reika
ディヴァイン代表/スピリチュアルヒーラー
服飾雑貨系の企業にて商品企画、広告宣伝、経営企画の仕事に従事したのち、天界とのチャネリングと潜在意識のリーディングをおこなうライトワーカーとして活動開始。相談内容によってヒーリングや催眠療法、複数の占星術を組み合わせた宿命鑑定もおこなっている。自由が丘にて個人セッション、満月&新月のワークショップを開催中。著書に『シンクロニシティ』『運命好転術』『開運ビジネス風水虎の巻』。www.divine-msg.com

           
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