7代目 ゴルフ ついに日本上陸|Volkswagen
CAR / NEWS
2014年12月4日

7代目 ゴルフ ついに日本上陸|Volkswagen

Volkswagen Golf|フォルクスワーゲン ゴルフ

キープコンセプトでフルモデルチェンジ

7代目 フォルクスワーゲン ゴルフ ついに日本上陸

フォルクスワーゲンを代表するクルマにして、世界のクルマのベンチマーク、「ゴルフ」。その7代目がついに、日本にもやってきた。

Text by SUZUKI Fumihiko(OPENERS)

巨匠 ジウジアーロも来日

デア・エアステ」という限定モデルの先行受注を開始してはいたものの、日本ではいまだに、その姿が公開されてはいなかった7代目「ゴルフ」が、ついに我々の前に姿をあらわした。今回の新型ゴルフは、5代目へのモデルチェンジ以来の、ゼロからのフルモデルチェンジとなる。

プレス向けの発表会は5月20日、国立代々木競技場 第一体育館を貸しきり、初代「ゴルフ」のスタイリング、およびパッケージングを生み出した、ゴルフの親ともいうべきデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏と、現在、フォルクスワーゲングループの全ブランドのデザインを統括する、ワルター・デ・シルヴァ氏を迎えて、大々的におこなわれた。

この2巨匠へのインタビューは後日、OPENERSでも掲載するのでご期待いただきたい。

Giorgetto Giugiaro & Walter Maria de' Silva & WADA Satoshi|ジョルジェット・ジウジアーロ & ワルター・マリア・デ・シルヴァ & 和田智

よりシャープに

「ゴルフ」の日本での展開は、まずは、1.2リッターTSIエンジン搭載の「ゴルフ TSIトレンドライン」(249万円)「ゴルフ TSI コンフォートライン」(269万円)と、1.4リッターTSIエンジン搭載の「ゴルフ TSI ハイライン」(299万円)の2モデルからとなる。いずれもトランスミッションは7段DSGだ。

デザインは、先代「ゴルフ」を引き継いだものだが、前輪をより前方に配置し、ショートオーバーハングのスタイルを獲得した。くわえて、ゴルフのデザイン上のアイデンティティ、後輪の上からルーフへと「く」の字を描くCピラーには、キャラクターラインがひかれなくなったことや、より直線を主体としたデザインをヘッドライトに採用したことなどによって、新世代のモデルであることを主張している。

Volkswagen Golf|フォルクスワーゲン ゴルフ

Volkswagen Golf|フォルクスワーゲン ゴルフ

より安全に

性能面での新型「ゴルフ」の第一の見どころは安全装備の充実だ。

新型「ゴルフ」は、「up!」で採用された、時速30km/h未満で作動する「シティエマージェンシーブレーキ」にくわえ、ミリ波レーダーを使った「フロントアシストプラス」によって、あらゆる車速で、衝突を回避、あるいは軽減する。また、後続車から追突されるなど、衝突が実際に起こってしまった場合は、「マルチコリジョンブレーキ」によって、自動ブレーキがかかり、1度目の事故のあとに、その衝撃で2度、3度と衝突し、被害が拡大してしまうのを回避。ちなみに、事故の可能性が高いとクルマが判断した場合は、「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」によって、シートベルトにテンションをかけ、窓を閉じることで、9つのエアバッグの機能を最大限に発揮させ、乗員を保護する。

この安全装備は全車で標準装備となる。

Volkswagen Golf|フォルクスワーゲン ゴルフ

マルチコリジョンブレーキのイメージ

Volkswagen Golf|フォルクスワーゲン ゴルフ

気筒休止システムACT

さらに上位の「コンフォートライン」と「ハイライン」では、全車速対応の「アダプティブクルーズコントロール」を、「ハイライン」には道路の車線を読み取り、車線からの逸脱をふせぐ「レーンアシスト」を標準装備する(標準装備とならないモデルではオプション設定される)。

このように装備を充実させながらも、重量は「トレンドライン」「コンフォートライン」が1,240kg、「ハイライン」が1,320kgと、従来モデルよりもコンフォートラインで約50kg、ハイラインで約20kgも軽い。

この軽量化は、「MQB」とよばれるあらたなるプラットフォームによることころも大きい。MQBはモジュール化を推し進めることで、柔軟なパワートレインやモデルバリエーショの展開を可能にするプラットフォームだが、軽量化という恩恵ももたらす。

さらに、1.4リッターエンジンは、「ポロ ブルーGT」にも搭載されているもので、走行状況に応じて2気筒を休止させる「ACT(アクティブ シリンダー マネージメント)」を採用している。結果、JC08モード燃費は「トレンドライン」、「コンフォートライン」が21km/ℓ、「ハイライン」が19.9km/ℓ。3モデルとも、国産ハイブリッド車なみの高い環境性能であり、エコカー減税100パーセントの対象となる。

そして、肝心の発売日は、6月25日だ。

また、よりパワフルでスポーティな「GTI」はそれほど遠くないうちに、国内導入がうわさされていたディーゼルモデルは、2年以内には、日本に導入する意向があるということで、続報に期待したい。

ついに日本上陸を果たした、Cセグメントの王者「ゴルフ」。OPENERSでは、今後も日本仕様のテストなどを予定しているため、引き続き、ご注目いただきたい。

spec

Volkswagen Golf TSI Trendline|フォルクスワーゲン ゴルフ TSI トレンドライン
Volkswagen Golf TSI Comfortline|フォルクスワーゲン ゴルフ TSI コンフォートライン
ボディサイズ|全長4,265×全幅1,800×全高1,460 mm
ホイールベース|2,635 mm
トレッド 前/後|
(トレンドライン) 1,550/1,520 mm
(コンフォートライン) 1,545/1,515 mm
トランク容量|380-1,270 リットル
重量|1,240 kg
エンジン|1,197 cc 直列4気筒 直噴 ターボ
最高出力| 77 kW(105 ps)/4,500-5,500 rpm
最大トルク|175 Nm /1,400-4,000 rpm
トランスミッション|7段DSG
圧縮比|10.5:1
駆動方式|FF
タイヤ|
(トレンドライン) 195/65R15
(コンフォートライン) 205/55R16
燃費(JC08モード)|21.0 km/ℓ
価格|
(トレンドライン) 249万円
(コンフォートライン) 269万円

Volkswagen Golf TSI Highline|フォルクスワーゲン ゴルフ TSI ハイライン
ボディサイズ|全長4,265×全幅1,800×全高1,460 mm
ホイールベース|2,635 mm
トレッド 前/後|1,535/1,510 mm
トランク容量|380-1,270 リットル
重量|1,320 kg
エンジン|1,395 cc 直列4気筒 直噴 ターボ
最高出力|103 kW(140 ps)/4,500-6,000 rpm
最大トルク|250 Nm /1,500-3,500 rpm
トランスミッション|7段DSG
圧縮比|10.0:1
駆動方式|FF
タイヤ|225/45R17
燃費(JC08モード)|19.9 km/ℓ
価格|299万円

           
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