「ライカMシステム」の新製品「ライカ M10-P」が登場|LEICA
LEICA|ライカ
「ライカ M10」をベースに撮影機能がアップデート
「ライカ M10-P」が新たに登場。シャッター音を大幅に軽減、またタッチパネル式液晶を採用するなど、操作性が向上している。赤いライカロゴがなく、控えめなルックスになっていることもポイントだ。
Text by WASEDA Kosaku(OPENERS)
シャッター音を大幅に軽減
ライカ(LEICA)の伝統的なレンジファインダー式カメラシステム「ライカ Mシステム」シリーズに、新製品「ライカ M10-P」が加わった。
本製品はMシステムの基本的なコンセプトを受け継ぎ、写真撮影に必要な要素だけを採用した「ライカ M10」をベースに、控えめなアップデートが施されている。
最大の特徴は、シャッター音の静粛性を大幅に向上したこと。レリーズ音をこれまでのM型カメラの中で最も小さく抑えている。これによりM型フィルムカメラよりも静かに撮影することが可能になった。自然の中など、静かで目立たずに撮影しなければならない状況下で威力を発揮する。
また外観デザインも高い静粛性のシャッター音と同様に控えめにまとめられている。本体正面には赤のライカロゴを入れず、トップカバー上部に“Leica”の筆記体の文字をさりげなく刻印するだけにとどめている。
さらに、ホットシューカバーはメタル製でトップカバーの質感に違和感なく馴染むにように配慮されている点もポイントだ。
操作性は、Mシステムの伝統に沿ったユニークで機能的にまとめられている。新しい機能として、液晶モニターにタッチパネル式を採用している。これにより、ライブビューモードや再生モードでピントを確認しやすくなり、再生モードで表示画像の切り替えもしやすくなっている。各種の設定操作がより簡単に行えるなど、さまざまな面で操作性が向上している。
また、新たに水準器を搭載。カメラの水平出しが容易なため、撮影後の編集作業で手間をかけて修正する必要がなくなった。
カラーバリエーションはブラッククロームとシルバークロームの2色を用意。2018年8月25日(土)より、ライカストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店でリリースされている。
ライカ M10-P
レンズマウント|ライカMバヨネットマウント方式
使用レンズ|ライカ Mレンズ、ライカ Rレンズ(別売のライカRレンズ用アダプターを使用)
撮像素子|CMOSイメージセンサー、約24×36mm、2400万画素
記録媒体|SDメモリーカード(1~2GB)、SDHCメモリーカード(最大32GB)、SDXCメモリーカード(最大2TB)
ファインダー形式|大型ブライトフレームファインダー、パララックス自動補正機能付き
液晶モニター|3.0型TFT液晶モニター ドット数:104万ドット タッチパネル式
電源|充電式リチウムイオンバッテリー Leica BP-SCL5(公称電圧7.4V、容量1100mAh)×1 動作温度(カメラ内で使用時):0°C~+40°C
バッテリーチャージャー|Leica BC-SCL5 定格入力:AC100~240V(50/60Hz、自動切換)、300mA、DC12V、1.3A 定格出力:DC、7.4V/1000mA(最大8.25V/1100mA) 動作温度:+10~+35°C
材質|本体:マグネシウム合金ダイカストのフルメタル、合成皮革の外装
トップカバーおよびベースプレート:真鍮製、
本体仕上げ:ブラッククローム仕上げまたはシルバークローム仕上げ
サイズ|約W139×H80×D38.5mm
質量|約675g(バッテリーを含む)
※レンズは別売り