MaTeS|スペインのスニーカーブランド「MaTeS」日本上陸
MaTeS|マテス
Hand crafted sports shoes in Barcelona since 1947
スペインのスニーカーブランド「MaTeS」日本上陸
1947年に当時17歳の若いアスリートだったフランシス・マテス氏がスポーツシューズを作ったのがブランドのはじまりというスペインのスニーカーブランド「MaTeS(マテス)」。現在もスペイン・バルセロナに工房を構え、創業当時のアイデンティティを受け継いだ熟練の職人の手によって、一足一足がハンドメイドで作られている。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
スペインのアスリートを支えつづけてきた靴職人、フランシス・マテス
17歳の若いアスリートだったフランシス・マテス氏は、「良い記録を生むためには、足にフィットしたグリップの良いシューズが必要」と考え、スパイクの付いた短距離競技用の靴を生み出した。その一足をきっかけにしてスポーツシューズへの情熱をかけたフランシス氏の挑戦がはじまった。
2年後の1949年からは、ほかのアスリートのために本格的にスポーツシューズ作りをスタート。50年代に入ってフランシス氏の作った靴はスペイン陸上界で大きな評判を得る。60年代に入ると工場を増設し、スポーツシューズメーカーへと飛躍。氏はつぎつぎとあたらしいモデルの開発を進めていった。
70年代には陸上以外に、サッカー、ハンドボール、ウエイトリフティング、テニスなど、そのバリエーションは多岐にわたり、70年代後半になると長距離走に対応したシューズ作りに注力。81年には、フランシス・マテス自身の名を冠した初のマラソン大会「Cursa de l’amistat」を開催。現在も娘のミルナ・マテスによって毎年11月に開催されている。
創始者フランシスは1991年に他界したが、現在はミルナ女史が事業を受け継ぎ、バルセロナにあるショップではパーソナルオーダーも可能で、オリジナルの一足を求めるランナーや地元の顧客が訪れる。当時の雰囲気を残したクラシックなデザインと、質の高い技術によって生み出されるシューズに注目したい。
モデル「TENIS(テニス)」
スリムかつスマートな印象のフォルムをもつレザースニーカー。通常スニーカーにはあまり使われない高級革のカーフスキン(生後6カ月までに仔牛からできる革)を使用し、革靴に近い感覚でコーディネイトできるのが魅力。とてもしなやかな履き心地で、表情が出やすく、経年変化も楽しめる。
価格|2万4150円
モデル「Montjuich(モンジュイック)」
クラシカルな雰囲気があって飽きのこないデザインは、耐久性に優れたナイロンアッパーにスウェードレザーのコンビネーション。細めのラスト(木型)を採用したフォルムは足の形をスマートに見せて、軽量仕上げは快適な履き心地に直結している。さまざまなスタイリングに対応する汎用性の高さも魅力だ。
価格|2万4150円