BEAUTY&HEALTHY TALK|藤原美智子と福岡淳子の“日本人に合うローフード”対談(後編)
BEAUTY / THE EXPERTS
2015年8月12日

BEAUTY&HEALTHY TALK|藤原美智子と福岡淳子の“日本人に合うローフード”対談(後編)

BEAUTY&HEALTHY TALK

藤原美智子×福岡淳子

“日本人に合うローフード”について語り合う(後編)

身体にいいと話題のローフード。藤原美智子さんも実践して痩せたりと、その魅力にハマったひとり。そんな藤原さんのローフードの先生で、「TREFLES」主宰の福岡淳子さんは、日本人に適した素材を薦め、また、どんなにいいといわれる食事でも片寄り過ぎは注意と警鐘を鳴らす。対談後編では、“シンプルに素材を活かす”極意について紹介しよう。

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Text by SASAKI AyaPhotographs by HARA Emiko

ローフードのレシピはアレンジ次第

藤原 今日のお料理もおいしそうですね。このキュウリのうえにのっているのは?

福岡 これは「くるみ味噌のもろきゅう」です。みそペーストをちょっと作りました。みそに砕いたクルミを混ぜるだけなのでとても簡単です。「青菜とカリフラワーの白和え」は、春菊とカリフラワーとちょっとだけカシューナッツをくわえています。ベースは胡麻ですね。それと、「カリフラワーのパプリカソースとシーザーサラダ」は、イエローパプリカとアーモンドミルクで作ったソースでカリフラワーを和えています。全体のドレッシングにはキャベツ酵素水(リジュベラック)を使いました。

藤原 キャベツ酵素水を使ったドレッシングはどうやって作るんですか?

福岡 アーモンドミルクとキャベツ酵素水、それにレモンと塩、黒コショウを入れて混ぜています。

藤原 ローの料理って、本当におもしろいですね。

──基本的な疑問ですが、生のモノを摂りすぎると体が冷えて、代謝が落ちてしまうのでは?

福岡 季節によるとおもいます。真冬に冷たいものばかりとられると冷えやすいかもしれません。体質もあります。ただ、その季節の食材を食べていれば冷えづらいです。たとえば冬が旬のリンゴは、身体を冷えにくくする果物ですし、根菜類も身体を温めてくれるものです。反対に夏に食べるスイカは身体を冷やしてくれますし、季節の旬を取り入れれば、冷えはあまりないですね。

藤原 身体がローフードに慣れると、たとえば冬でも指先まで暖かくなると聞いたことがあります。

福岡 完璧に100%ローフードをならば、ですね。とはいえ日本の気候や生活環境、そして普通の生活では難しいともおもいます。

藤原 100%ローフードの食生活にすると冷えなくなるんですね! ただ、家族がいると強要するわけにもいかないし、そのあたりが難しいですよね。私は、外食でお肉を食べたりするときは、まずはじめにサラダを食べてから、お肉を食べます。

福岡 それはいいですね。あとは時間帯によって、取り入れ方を変えられるのもいいでしょう。たとえば朝はローフードを取り入れて、昼・夜はまず生ものからなど。

藤原 私も、お昼を家で食べられるときはローフード100%にして、夜は半々くらいにしていますね。

福岡 食事のタイミングや食べる順番などを上手にされるとよいとおもいます。

藤原美智子|福岡淳子 02

藤原美智子|福岡淳子 03

──ローフードにはじめて挑戦するひとはなにからスタートするといいか?

福岡 まずは朝の食事を果物・野菜に変えられるだけでいいとおもいます。

藤原 私も朝のフルーツスムージーだけで、どんどん変化を感じましたから。

福岡 これからの季節は暑くなってくるし、はじめやすい時期だと思います。朝起きて一番はじめに飲むといいです。あと、スムージーは、時間が経つと分離して酸化していくので、作ったときに飲んでください。

藤原 私はさらっとしてるものが好きだから柑橘系をよく飲みます。今ならスイカもすごくおいしいですよね。

福岡 はい、スイカやメロンはできれば単品で! 消化のスピードが早いので、葉ものやほかの果物とは混ぜない方がいいですね。

藤原 なるほど、そういう基本は知っておいた方がいいですね。今ってね、果物と野菜はもちろんのこと、いろんなものを入れているひとがいるでしょ? サプリメント感覚で効果的といわれているものを全部入れているんですよね。

福岡 あまりお薦めはできないですね。

藤原 プルーンとか、きな粉とか、十何種類くらい一緒に入れてるの。そうすると、消化する酵素がバラバラだし、アレンジしすぎちゃってる。基本の基本を知らないとそうなっちゃうのかなと。

福岡 おっしゃるとおりです。基本はある程度知ったうえで、アレンジするというのが大事ですよね。ローフードは難しくないので、一回コツをつかめば大丈夫です。果物2種類くらいからはじめるとちょうどいいとおもいます。

ローフードを楽しむためにも、身体の声をよく聞いて

藤原 あまりのめり込んでしまうのも、どうかなとおもうのですが。

福岡 そうなんですよね。劇的な変化を感じてのめり込みすぎるのもよくないですね。そういう方を見かけると、セーブをかけないと、とおもいます。

藤原 バランスですよね。徐々に身体をローフードに慣らしていくことは可能ですか?

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福岡 まったくはじめての場合は、一度集中的に2~3日取り入れられるとちがいがわかるとおもいます。まずは身体の老廃物を出す、デトックスをする。日ごろ普通の食事をしているひとは、集中的におこなうと身体の変化に気がつくので、「なんか変わったな」と思ったら朝だけ変えてみたり。自身のバランスに従ってはじめられるとしだいに、身体になにが合っているかわかってくるとおもいます。藤原さんも、お話を伺っていると「私にはこれは合う、合わない」というのをよくご存知ですよね。どういうきっかけでしたか?

藤原 食べたときに、胃がもたれたり、入っていかないな、と感じるんですよね。グリーンスムージーが流行っているけど、みなさん大体グリーンに果物を混ぜるでしょ? でも私は、葉っぱにフルーツを混ぜたら胃もたれしたんです。それと、果物だけ、グリーンだけの方がおいしいとおもったの。

福岡 そういうことは、感じる身体にならないとわからないですよね。そこをどうお伝えしたらいいかな、とおもったりするんです。

藤原 このあいだ福岡さんに、それを食べるともたれるということは、胃が弱いですねと言われたのですが、「じゃー、無理して食べなくてもいいか!」とすっきり納得できました。ひとによってちがうし、それは感じていくしかないですね。

福岡 そうですね。身体の声を聞かれるのが一番です。いいと言われたからと妄信的に食べつづけるのはまたちがいますしね。それが大事です。

藤原 たとえば、ジャンクフードを多く食べているひとは自分の身体の声を聞く感覚が鈍っているとおもうので、ちょっとずつはじめるのがいいかもしれませんね。福岡さんにも合わないもの、あるんですか?

福岡 いろいろありますよ。ひとつは、腎臓が強くないので、果糖には注意しています。

藤原 だからやっぱりなんかちがうなと思ったら、自分の身体の声に向き合うのが正しいんですね。

福岡 本当にそうですね。自分の体の声が正しいと信じることがまず大切だと思います。

藤原 また教室に参加します。

福岡 ぜひお待ちしています。

藤原美智子と福岡淳子の“日本人に合うローフード”対談 前編はこちら

藤原美智子|福岡淳子 07

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