マクラーレンMP4-12Cが625psにパワーアップ|McLaren
McLaren MP4-12C|マクラーレン MP4-12C
マクラーレンMP4-12Cが625psにパワーアップ
マクラーレンはグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで「MP4-12C」の強化バージョンを公開する。注目はエンジン制御プログラムを一新し、プラス25psの625psへと強化されたパワーユニットだ。
Text by AKIZUKI Shinichiro(OPENERS)
プラス25psを手に入れたMP4-12C
昨年初春にワールドプレミアを飾ったマクラーレンMP4-12C。発売からほぼ1年が経過したいま、デビュー以来となる大幅なアップデートがおこなわれた。その目玉となるのはエンジンのパワーアップ。ミッドシップに搭載されるV型8気筒3.8リッターツインターボエンジンはこれまでと同様だが、ソフトウェアのチューンにより最高出力は600psから、プラス25psとなる625psへと向上した。また、7段ツインクラッチギヤボックスも制御プログラムが見直され、より素早くスムーズな変速によって繊細なスロットルワークに追従するという。
マクラーレンの公式発表によれば、0-100km/h加速は3.1秒と変わりはないが、0-200km/h加速は8.8秒と0.1秒速く、さらに0-300km/h加速は26.5秒と1秒も縮めた。また最高速度は330km/hから333km/hへとその数字を伸ばしている。いっぽうで、燃費は11.7ℓ/100km(約8.55km/ℓ)、CO2排出量は279g/kmと変更はない。
今回のアップデートは既存カスタマーからのフィードバックを反映したものであり、エンジンとトランスミッションのアップデートは、すでに納車を済ませたすべてのマクラーレンMP4-12Cにも無償で提供される。
ワールドデビューは、6月30日グッドウッドにて
この2013年モデルはエクステリアおよびインテリアにかんしての、大幅な変更箇所はないが、ISG(インテーク・サウンド・ジェネレーター・システム)を再設計することにより、キャビンに入り込むエンジンサウンドが、よりエキサイティングなものとなった。また、あたらしいデザインのホイール、セミアニリンレザーを使ったインテリアなどが選択できるパーソナライズオプションも追加された。
アップデートを受け、さらに洗練されたマクラーレンMP4-12C。世界初公開となるその舞台は、きたる6月30日、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて。そのステアリングをにぎるのはF1GPチャンピオンドライバーのジェンソン・バトンだ。グッドウッドの丘に625psのサウンドが響き渡る。