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2014年12月15日
トヨタとBMW、バッテリー技術の共同研究を開始|BMW & Toyota
BMW & TOYOTA|トヨタ&ビー・エム・ダブリュー
トヨタとBMW、次世代リチウムイオンバッテリー技術の共同研究に合意
BMWグループとトヨタ自動車は、次世代リチウムイオンバッテリーの研究を共同でスタートさせたと発表した。
Text by HORIGUCHI Yoshihiro(OPENERS)
お互いの得意分野を出し合う形に
トヨタ自動車とBMWグループは昨年12月に次世代環境車・環境技術における中長期的な協力をおこなう覚書に調印した。これにもとづき、2014年からBMW製の1.6リッターおよび2.0リッターディーゼルエンジンが、欧州のトヨタ車に供給されることがすでに決定している。これは、欧州での量販車には必須となる小型クリーンディーゼルエンジンの開発で後手にまわっているトヨタに大きなメリットのある契約といえるだろう。
今回のバッテリー技術の共同開発は、それにつづく第2弾となる。
具体的には、次世代リチウムイオンバッテリーの性能を向上させることを目的に、正極、負極、電解液の材料の研究をおこなうという。
BMWは、つい先日アクティブハイブリッド5を発売、ことし1月の北米国際自動車ショー(デトロイト)でもアクティブハイブリッド3をワールドプレミアするなど、ディーゼルと並んでハイブリッドにも力を入れている。今回の共同開発では、ハイブリッド技術で先行するトヨタと協力することにより、開発期間やコストの低減といったメリットを享受し、他の欧州メーカーに先んじたいBMWの思惑がみえる。
トヨタとBMWが、それぞれの得意分野を出し合い、互いに補完しあう格好になったといえるだろう。