連載・藤原美智子 2012年3月|ナチュ・ハイでカーヴィーボディに近づく!
2012年3月|今年のもうひとつの目標“粗食・小食に満足できる自分”にも近づいてびっくり!
「ナチュ・ハイでカーヴィーボディに近づく!」
“ウエストを10cm絞って、カーヴィーなボディになること”と、1月の連載に今年の目標を書いたのだが、それから3ヵ月。決心するきっかけとなったカーヴィーダンスはいまもつづけている。でも最近、あることがきっかけで興味が意外な方向に向きつつある──。
Photo&Text by FUJIWARA Michiko
その日は急に訪れた!
まず経過を説明すると、カーヴィーダンスをはじめてすぐにウエストが3cm減ったのだが、よろこんだのも束の間、それ以降は減らないどころか元に戻ったり、また3cm減ったりの繰り返し。それが3月のはじめごろまでつづいていた。減量していると途中で停滞期に陥るというが、私の場合ははじめから停滞期? という状態だったのである。あまりにも成果がでないのでめげそうになったが、「いつかは!」と自分を奮い立たせながらカーヴィーダンスを週5日のペースでつづけていたところ、その日は急に訪れた。
ある朝、いつものようにウエストを計ったら3cmの壁を突破して一気に1cm減っていたのである。「やっと結果が出てきたー」と喜んでいたらつぎの日、またさらに0.5cm減! そのつぎの日も0.5cm減と、急にウエストが細くなりはじめたのだ。食事量を減らしたわけではないし、お酒もいつもどおり飲んでいる。あまりの急転ぶりに「ダンス効果だけじゃないのかな……」と、最近の行動を思い返してみると、ひとつだけいつもとちがうことをしていたことに気がついた。それは3日前から、いつも朝食として食べている果物を久しぶりにミキサーでスムージーにして飲んでいたことだ。「そのお陰もあるのかも!」とピンときて、8年くらい前、朝食に果物を摂るきっかけとなった本を読み直してみることにした。
私の体質と食餌法の相関関係
それは“ナチュラル・ハイジーン”という食餌法について書いている松田麻美子さんの著書『常識破りの超健康革命』(グスコー出版)。ナチュラル・ハイジーンというのは簡単にいうと、果物や野菜をメインにする食餌法(大まか過ぎでスミマセン!!)のこと。その本のなかで著者の体験として、お腹や胃のまわりについていた贅肉がえぐれるように取れてきたと書かれていたのだ。私も朝は果物を摂っているといってもせいぜい2個ぐらい。でもミキサーを使ってスムージーにすると4個ぐらい使ってつくることになるのだが、それが功を成したのかもしれない。
なにしろ果物はアルカリ性の食べものであり、水分や酵素を豊富にふくんでいる。それは健康にはもちろんのこと、贅肉を減らすためにも重要な要素らしいのだから。つまり運動を一生懸命にしていてもなかなかサイズが減らなかったということは、それまでの私の身体は酸性に傾いていたということだろうか。あるいは、水分が足りていなかったのかもしれないし、酵素をふくんでいない食べものを多く摂っていたのかもしれない。
「それにしても、そんなにすぐに効果が出るものなの?」と訝(いぶか)れそうだが、私の体質は口に入れるものにかんしては、食べものでも薬でもサプリでも良くも悪くも極端に出るタイプ。だから、ある意味、摂り入れるものにかんしては気をつけなければいけないともいえる体質なのである。
いま、あらためて“食”を考え直してみる
ところで、このナチュラル・ハイジーンという食餌法は8年くらい前に、本を何冊も買い込んで少しだけ凝っていた時期がある。参考にしたのは松田麻美子さんのほかの著書、『50代からの超健康革命』『フルモニ!超健康ダイエット宣言』(グスコー出版)や、『ライフスタイル革命』(キングベアー出版)。それらも今回、すべて読み返してみた。そして、あらためて“食”というものについて考え直したくなった。たとえば、昔から良いと言われて食べている食生活が本当に良いのか。健康に良いと言われている食べものが本当に良いのか、などなど。
だからといっていまのところ、食生活をナチュ・ハイ(実行者はそう呼んでいるらしい)に切り替えたわけではない。でも、これまでの“これが食べたい”“もっと食べたい”と欲望だけで食べものを選んだり食べたりするのではなく、なるべくナチュ・ハイの理論に沿った食べものや料理法を意識するようになった。そうしたら、さらにウエストが2cm減った。もちろん続行中のカーヴィーダンス効果もあると思うのだが、これはあきらかにナチュ・ハイ効果といえることがある。それは胃というか身体が軽くて気持ち良いことだ──いま、気づいたのだが、私はお腹が空くと身体が震えてきたり冷や汗が出てきたりする体質だったのに、空腹でもそうした症状が出なくなっているではないか! それだけではなく絶対に空腹が我慢できないひとだったのに、胃の軽さが気持ち良いと思える自分になっているではないか。なんという変化! 自分でもびっくりである。
実行するには、気持ちが納得して考え方を変えるということが不可欠
いままでは震えを押さえようと焦って早食いすることが多かったし、それゆえに食べ過ぎてしまうことも多かった。その結果、食事ごとに身体が異常に重く、そして異常に眠くなるということを繰り返していた。それに嫌気が指して、今年の目標にウエスト-10cm以外にも、“粗食・小食に満足できる自分”を掲げたのである。そうそう、誤解をされたくないので説明すると、自分がおもっている粗食というのは粗末な食事ということではない。欲のままに食べるのではなく、これで十分だという“足るを知る”的な量であり食べ方のことである。
その目標をなかなか実行できないでいたのが、ひょんなことからナチュ・ハイをおもい出し、その食餌法を意識するようになった。そうしたら、口にするものや量を意識するようになり、血糖値が一気に上がるようなことにはならなくなった。そのお陰で馬鹿食いも早食いもしなくなり、そして粗食も小食もできるようになってきた。ただの我慢では無理だったのだ。なぜ、この食べものが悪いのか、または良いのか。あるいは、この食べ方が悪いのか良いのかといったことを知って納得すると、意識は自然にそちらに向く。そうすると、我慢ではなく意志がついてくる。実行するには、気持ちが納得して考え方を変えるということが不可欠ということなのだ。
これからは「欲望ではなく、知的に食す」、このキャッチ・コピーに基づいた食生活を送っていきたいなーと思っている。もちろんカーヴィーダンスもつづけて、ぜひ、ウエスト-10cmのカーヴィーなボディも実現したいとおもっている。