スカイアクティブによるクラストップの環境性能

世界のトレンドにもなりつつあるコンパクトSUVの人気。これまで、大型のフラッグシップカー「CX-9」（日本未発売）、中型の「CX-7」とSUVを送り出してきたマツダが、コンパクトなSUV「CX-5」を9月のフランクフルトモーターショーで発表し、2012年初頭から世界各国で販売を開始するとアナウンスした。

CX-5には、6月末の「デミオ」のマイナーチェンジで搭載し、その低燃費性で世間を驚かせたマツダ独自の最新環境技術「SKYACTIV TECHNOLOGY（スカイアクティブテクノロジー）」も用いられる。直噴ガソリンエンジンには「SKYACTIV-G2.0（スカイアクティブジー2.0）」を、スタンダードパワー、ハイパワーのふたつのバリエーションをもつディーゼルエンジンには「SKYACTIV-D2.2（スカイアクティブD2.2）」と、いずれも高圧縮比エンジンを搭載する。なかでも「スカイアクティブD2.2」の搭載モデルでは、CO2排出量が120g/km以下という、同クラスのSUVでは突出した環境性能をもっている。

さらにデザインでは、これまでに発表したコンセプトカー「靱（SHINARI）」「勢（ミナギ）」などで発表した新デザインテーマ「魂動（こどう）－Soul of Motion」をはじめて市販モデルに採用。立体的で力強い新ファミリーフェイスのフロントビューなど、マツダらしい強い生命力と躍動感を感じさせるスタイリングとなった。

アクセラのマイナーチェンジモデルもモーターショーで欧州初公開

フランクフルトモーターショーでは、このほかにも「アクセラ」のマイナーチェンジモデルを発表する。CO2排出量を低減し、環境性能を高めたほか、スポーティかつ安定感のある走行性能、内外装のデザインを変更し、質感をさらに進化させたという。

マツダ最新の環境技術と、力強い新デザインテーマが同時に盛り込まれた「CX-5」。熾烈な争いをつづけるコンパクトSUVカテゴリーにおいて一石を投じる存在になりそうだ。