ASTON MARTIN Virage|アストンマーティン ヴィラージュ 日本上陸!
CAR / NEWS
2015年3月17日

ASTON MARTIN Virage|アストンマーティン ヴィラージュ 日本上陸!

ASTON MARTIN Virage|アストンマーティン ヴィラージュ

11年ぶりに蘇った新型“ヴィラージュ” 登場!

アストンマーティンは、さる2011年3月1日に開催されたジュネーブモーターショーでラグジュアリースポーツカー「Virage(ヴィラージュ)」を公開し、このたび日本でもお披露目された。

文=谷中朋美

エレガントでありながらGTらしい走りを追求

「ヴィラージュ」は、1989年から2000年まで生産されたV8エンジン搭載の大型スポーツカー。あたらしく同名を冠したは新型は、その名を受け継ぐものの、6リッターV型12気筒エンジンを搭載し、フラッグシップカー「DBS」エレガントなスポーツカー「DB9」の中間に位置する存在として発表された。

タイプはクーペの“ヴィラージュ”と、カブリオレの“ヴィラージュ ヴォランテ(Volante)”を展開。さらに、クーペでは標準の2+2シートのほか、オプションで2シーターを選択することもできる。

エンジンの最高出力は365kW(497ps)、最大トルク570Nm(58.1kgm)を発揮。特筆すべきは、日常使用域の1,500rpmで最大トルクの85パーセント以上を発生させることができるという実用性の高さだ。この大パワーとトルクは6段オートマチック「Touchtronic II」と、カーボンファイバー製のプロペラシャフトをかいして後輪に伝えられる。ギア操作はフェイシアに配されたガラス製のボタンでおこない、おなじくフェイシアにあるSportスイッチを押すことで、さらに変速がすばやくおこなえるとともに、オートマチックシフトアップがキャンセルされ、レブリミットまでギアをホールドできるなど、ヴィラージュのポテンシャルをフルに引き出せる。前後重量配分は50:50を実現し、理想的な走りを追求した。さらに、ステアリングコラムにマウントされているパドルを引くことで、マニュアルモードも選択が可能である。

ASTON MARTIN Virage|アストンマーティン ヴィラージュ 日本上陸!|02

ASTON MARTIN Virage|アストンマーティン ヴィラージュ 日本上陸!|03

アルミニウムを接着するVH構造を採用により軽量化を図ったボディ

足まわりにかんしては、新開発の「アダプティブダンピングシステム(ADS)」を搭載。車輛各部に配置されたセンサーによって緻密に路面状況を検出し、計測された数値はアダプティブダンピング電子制御ユニット(ECU)によって最適な減衰力が計算される。ハンドリングおよびコントロール性を優先する場合はダンパーを固めに、通常の走行条件で快適性を優先する場合は、柔らかめに調整することができる。コントロール自体はフェイシアに配置されているガラス製のADSスイッチでおこなう。

ボディはアルミニウムを接着するVH構造を採用し、軽量化を実現。独自のロングノーズとスワンドアで一目見てアストンマーティンとわかるエクステリアは、シンプルでありながらラグジュアリー感溢れるデザインに設計されている。足もとには5本ツインスポークデザインの20インチホイールが装着される。ボディカラーは全4色(ブラック、グレイ、レッド、イエロー)を用意。ブレーキキャリパーも同4色から選択することができる。

インテリアは、スカンジナビア産の最高級レザーを使用。職人の手縫いによるピンストライプが室内のアクセントになり、高級感に満ちた仕上がりとなった。

エレガントでありながらGTらしい走りも追求した「ヴィラージュ」。「ラグジュアリースポーツカー」と呼ぶにふさわしい1台だ。また、販売時期、価格などはまだ未定である。

ASTON MARTIN VIRAGE|アストンマーティン ヴィラージュ
ボディサイズ|全長4,703×全幅1,904×全高1,282(ヴォランテ|1,289)mm
ホイールベース|2,740mm
車輛重量|1,785(ヴォランテ|1,890)kg
エンジン|6.0リッター V型12気筒DOHC
最高出力|365kW(497ps)/6,500rpm
最大トルク|570Nm(58.1kgm)/5,750rpm
トランスミッション|6段オートマチック(タッチトロニックII)
燃費|15.0mpg
CO2排出量|349g/km
駆動方式|後輪駆動

           
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