上海には支社も

アストンマーティンは2008年に中国マーケットに参入。現在は北京、成都、杭州、上海にディーラーをもち、英国ブランドのなかでもっともシェアを拡大させてきた。

今年4月におこなわれた上海モーターショーでは「Virage」を公開し、アジアツアーと銘打って、中国をはじめ日本、シンガポール、香港、台湾でフラッグシップモデル「One-77」のお披露目イベントを開催するなど、市場拡大にも力を注いでいる。ちなみに、Virageと4.7リッターV8エンジンを積む「V8 Vantege S」はともに中国での予約販売がスタートしており、今夏からデリバリーが開始される予定だ。

V8 Vantage S Roadster

One-77

ウルリッヒ・ベッツCEOは「明らかに中国は世界でもっとも大きなラグジュアリーマーケットで、かなり高いポテンシャルをもっている。すでに確立されたウェスタンマーケットへの依存を減少させていくという企業戦略を実現することも可能だ」とコメント。アストンマーティンは、1年以内に4カ所のディーラーを設置するとともに、中国専用の組織も発展させ、上海には支社を設ける予定だという。

現在、アストンマーティンでは42カ国で135のグローバルディラーネットワークを運営。さらに、ビジネス拡大の一部として南アメリカやインド、台湾、トルコにも参入しており、中国や中東と同様にあたらしいマーケットでの成長に注力するとしている。