ALFA ROMEO|アルファロメオ ミトをモチーフにした 「Capture Your Style」を開催
ALFA ROMEO MiTo Sprint|アルファロメオ ミト スプリント
ミラノ産のフォトジェニックなクルマ
フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは、次世代オートマチックトランスミッション「Alfa TCT(Alfa Twin Clutch Technology)」を搭載したアルファ ロメオ ミトを2010年10月に発売した。そして12月にはローンチを記念するミトをモチーフとした映像や写真などの作品を上映、展示する「Capture your Style」も開催された。
文=松尾 大
トレンドに追いついた、か?
アルファロメオは、あたらしくツインクラッチ式のオートマチックトランスミッション「Alfa TCT(Alfa Twin Clutch Technology)」を開発し、日本国内でも同トランスミッションを搭載したミトがデビューしている。これまでアルファロメオでは、マニュアルトランスミッションのクラッチ操作をロボタイズドしたシングルクラッチ式のトランスミッションであるセレスピードとアイシンAW製のトルコン式オートマチックをおもに採用してきた。しかしながら、VWのDSGに代表されるツインクラッチ式のロボタイズドMTが大幅に進化するなかで、とくにセレスピードは旧態依然とした印象が拭えなくなってきていた。そんななかで登場したのが、Alfa TCTだ。ミトに搭載されて日本市場に登場したこのAlfa TCTは、乾式デュアルクラッチをもちいた「新世代のオートマチックトランスミッション」と謳われる。
今回採用されたのは6速で、奇数段と偶数段それぞれに乾式クラッチを備えた構造になっている。DSGなどと同様に、変速前のギアと接続している最中から変速後のギアをすでに選択しているというもので、シフトチェンジの時間を最短にすることができ、これまでのセレスピードにみられた変速ショックも大幅に抑えられている。セレスピードにも、CITYモードとマニュアルモードが存在したが、このTCTもMT車のようなシフト操作はもちろん、オートマチックモードも選択可能だ。また、2011年の日本導入が見込まれるジュリエッタにもおなじものが搭載される可能性がある。
TCTを搭載したミトのデビューと同時に、フィアット グループ オートモービルズ ジャパンでは、新価格を設定した。これは、予約受付時にくらべ、市場環境が変化し、よりコストが削減できたためと説明している。受付時の価格にたいし、ミト スプリントで10万円、ミト コンペティツィオーネで13万円もの値下げがおこなわれた。
湧き上がるクリエイティビティ
このAlfa TCTを搭載したミトのローンチを記念して、12月3日~7日の期間、Mito Special Exhibition「Capture your Style」という展示会が東京、南青山のValveat81で開催された。10月29日~11月18日の期間開催された『アルファ アート フォト コンテスト』の入選作品の展示、および「Capture your Style ロードチーム」が撮影したアルファ ロメオ ミトによるロードトリップの写真、ムービーが上映され、Alfa TCT搭載のアルファ ロメオ ミトだからこそ生まれるドライビングパッション、湧き上がるクリエイティビティがアートなフォトグラフとともに楽しめるという内容だった。
ALFA ROMEO MiTo Sprint|アルファロメオ ミト スプリント
ボディ|全長4,030×全幅1,720×全高1,465mm
ホイールベース|2,510mm
車両重量|1,260kg
エンジン|1.4リッター 直列4気筒マルチエア16バルブ (ラッシュアジャスターつき)
最高出力|99kW(135ps)/ 5,000rpm
最大トルク|190Nm(19.4kgm)/4,500rpm
トランスミッション|Alfa TCT
価格|278万円