ro|ニューヨーク発のバッグブランド「ro」のリバーシブルシリーズ
ro|ロー
表と裏、すぐれた機能性とデザインの融合
roの真骨頂、リバーシブルシリーズ
ニューヨークのバッグブランド「ro(ロー)」のアイコンであるリバーシブルシリーズ。ニューアイテムも登場し、世代を問わずますます注目を集めるいま、“一度で二度おいしい”その魅力についてご紹介しよう。
Text by OPENERS
異なるシーンをつなぐ、ありそうでなかったアイディア
1999年、ニューヨークに誕生したバッグブランド「ro(ロー)」。デザイナーのイヴォンヌ・ローがファッションデザインの現場で培った経験や独自の視点から作り出すスタイリッシュなバッグは、随所にオリジナルパーツを使い、イタリア・リモンタ社製のPVCコーテッドキャンバスをはじめとした耐久性、撥水性に優れた素材を使用するなど、素材、ディテール、デザイン、機能性と、そのひとつひとつにストイックなこだわりがこめられている。そんなroのバッグはいま、アメリカやヨーロッパ、そして日本をはじめ、世界中で愛されている。なかでもさまざまなライフスタイルに対応するリバーシブルシリーズは、roのシグネチャーラインである。
リバーシブルシリーズの特徴としてまず挙げられるのが、Aサイド・Bサイド、どちらのサイドを選んでも高いデザイン性を誇り、裏返すだけで得られるふたつのフェイスが、まるでふたつのバッグを持っているかのようにファッションの可能性を広げてくれることだ。コーディネイトの邪魔をしないベーシックカラーサイドと、カジュアルなシーンを彩るビビットカラーやプリントがほどこされたサイドの組み合わせや、ナイロン素材のサイドとウール素材のサイドという、異なる素材の組み合わせなど、シーンや気分に合わせて“変身”するリバーシブルシリーズは、さまざまな顔をもたなければならない現代人にぴったりのアイテムといえる。
さりげなく取り入れられたroならではのユニークなギミック
また、シックなベーシックカラーのシンプルなファスナージップのサイドと、カーキ×チェックパターンに立体的なアウトポケットをほどこしたカジュアルなサイドのコンビネーション「The Hulk Computer Bag」は、ビジネスシーン、そしてアウトドアシーンと両極端なシーンに対応するこれまでにないアイテム。
こうした大胆なアイディアも可能にするのは、roの機能性を追求する姿勢にある。それは各部に取り入れられたユニークなギミックによくあらわれている。
自転車に乗っているときでも背中に手をまわし、中の荷物が取りやすいようにあえて斜めにカットしたファスナーポケット、いまや現代人の必須アイテムであるミュージックプレイヤーなどのコードをとおすためのホール、極めつけは「The Phantom Backpack」に見られるセパレートする背負い部分だ。
完全に取りはずすことのできる背負い部分が、バックパックのリバーシブルという画期的なアイディアを実現したのだ。こうした細部にまでこだわったギミックを知って使いこなすのもまた、リバーシブルシリーズの楽しみ方のひとつである。シーンに合わせて表情を変えるroのリバーシブルシリーズ。そんな優秀なバッグをワードローブにひとつ……いや、“ふたつ”、取り入れてみては?