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フランス料理界の巨匠ミシェル・ブラスの哲学を受け継ぐ「Michel BRAS」シリーズに、包丁・砥石・カトラリーの3アイテムが加わった。どれも“料理を創造的な行為へと昇華させる道具”として設計されており、素材感、精度、使い心地のすべてが妥協なくつくり込まれている点が特徴である。
Michel BRASというブランドが育んできた思想
“料理を新しい次元へ導いたシェフ”として知られるミシェル・ブラス。彼がオーブラック高原で営むレストラン「ル・スーケ」は、世界中の食の探求者を魅了し続けてきた。
Michel BRASのツールシリーズは、2005年に誕生した包丁から始まる。日本の刃物技術との出会いにより、「妥協を許さないものづくり」の精神が形となり、現在ではグレーター、スライサー、マンドリン、カトラリーなど多彩なラインナップへと広がった。
これらの道具は単に料理の効率を上げるためのものではない。使う人の感性や作業の所作を引き上げ、料理そのものを創造行為に変える“パートナー”として存在する点に、ブランド独自の価値がある。
Michel BRAS 新商品ラインナップ
■17年ぶりの新作となる包丁シリーズ ─ Michel BRAS 包丁No.91(波刃210mm)
流れるように続く独特の波刃は、刃の入りの鋭さとカーブの滑らかさが連動し、パン・ド・カンパーニュやトマトといった硬さと柔らかさが共存する食材でも、形を崩さずに切り進めることを可能にする。さらに、パン屑が散りにくいという実用上のメリットも備える。
黒く美しいチタンコーティングは、キッチンに強い存在感をもたらす意匠である。継ぎ目のない溶接口金により、衛生面への配慮も徹底されている。
■包丁の性能を追い求めた、Michel BRAS ラ・ピエール(砥石 #1000/#3000)
包丁の性能を最大限に引き出すには、良い砥石が欠かせない。2種の番手(#1000/#3000)を持つ砥石「ラ・ピエール」は、荒研ぎから仕上げまでをスムーズにつなぐ構造となっている。
マグネシア製法による高い切削性は硬度の高いMichel BRASの包丁とも相性が良く、刃を繊細に整え、調理前の精神を研ぎ澄ませるような体験をもたらす。吸水性が低く、水をかけるだけですぐ使える点も、日常使いのストレスを軽減する仕様である。
■美学を手元に宿す、Michel BRAS レ・クヴェール(カトラリーセット)
食卓にもMichel BRASの哲学は息づく。スプーン、フォーク、テーブルナイフ、コーヒースプーン、レストの5点から成るカトラリーセット「レ・クヴェール」は、ステンレスと黒い樹脂を組み合わせた豊かな素材表現が特徴である。手に沿う滑らかな質感と、握りの直感的な安定感は、日々の食事を心地よい時間へ導く。
日本の箸にインスピレーションを得た細身のフォルムと円形のハンドルは、世界の食文化に寄り添う普遍性を備えつつ、食卓をモダンに整えるデザインとなっている。
Michel BRAS(ミシェル・ブラス)プロフィール
“料理界を代表する優れたシェフ”、“一生に一度は味わうべき料理を生み出すシェフ”として世界にその名を馳せる。
2018年、美食の専門誌『ル・シェフ』が世界中から集めたミシュランの星付きシェフたち528名によって、彼は「世界で最も影響力を持っているシェフ」に選出された。

