本岡景太による個展「IMMANENT FOLD:図像と物質の内在的折り目」開催

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「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2025 マイナビ ART AWARD」にて最優秀賞を受賞したアーティスト本岡景太による個展「IMMANENT FOLD:図像と物質の内在的折り目」が臨済宗大本山 東福寺 大書院で開催される。

本岡は、自身の彫刻に絵としての見方があることに注目し、彫刻と絵画の引っ張り合いに制作の尺度を見出すことで、新たな存在の探求につとめてきた。その制作は、色で染めた紙を貼り付け、絵画的な秩序を設定しながら、同時に彫刻の形態を構成するもの。これまで「絵画的な彫刻」を探求してきた中で、本岡はより直接的な絵と彫刻の関係性の構築に着目した。そして、実際の漫画を変形させた作品や、ビニールプールを用いた作品など、既製品の中にある「絵」を彫刻作品に取り入れた最新作「IMMANENT FOLDシリーズ」を発表する。

素材と作品に現れる表象との関係性はよりリテラルなものとなり、見えてくる図像と実際の物質との間を探求しつつ、彫刻が情報化することへ批判的な自問を繰り広げる。絵と彫刻の関係性をさらに乗り越え、より普遍的な図像と物質の関係性へ向けて、新たな試みを提示する。

アーティストステートメント

本展で発表する作品群は、図像(イメージ)と物質(マテリアル)のあいだに横たわる境界を、折り目として可視化する試みである。今回私が扱う素材は、漫画や絵本などの印刷物、ビニール、布、空気など、軽さと脆さを宿した日常的なものが中心である。これらはポップな視覚性を強調しながらも、皺や歪み、沈み込みといった物質固有の力を帯びている。私は、この「図像」と「物質」が別個のものとして対立するのではなく、内部で互いを折りたたみ、侵食し合ってしまう関係に関心を持っている。図像は支持体を超えて物質の表面に滲み込み、逆に物質は図像を押し返し、ねじ
曲げ、圧縮してゆく。それらは単なる装飾でも素材研究でもなく、内在的な力の交換として現れているように見える。同時に普段なら即座に読み取られるはずの情報は、物質のふるまいに引き伸ばされて、形態の中に滞留している。「折り目(fold)」とは、こうした図像と物質の応答が形として定着する瞬間である。図像が物質に、物質が図像に変わり続ける生きた運動、その折り目に宿る新たな可視性を求めている。


本岡景太 個展「IMMANENT FOLD:図像と物質の内在的折り目」
会 期:2026年2月20日(金)~2026年3月1日(日)
時 間:9:00~16:00(最終入場15:30)
U R L:https://artists-fair.kyoto/events/

本岡景太

1999年広島県生まれ。2024年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程修了。同年、同研究領域博士後期課程在学中。「歪曲張り子」という独自の技法で彫刻作品を制作する。彫刻と絵画の中間に位置するような作品を生み出し、芸術の探求を行っている。2024年「貼る点の遥か」文ヵ学、2023年「めくりあげたら衛星が飛んだ」MATTER、などの個展をはじめとした、日本各地のギャラリーでの数多くの展覧会を開催した。「EASTEAST」や、台北で行われた「ARTFUTURE 藝術未來2024」などのアートフェア、「宮若国際芸術トリエンナーレ」などのトリエンナーレにも参加している。

問い合わせ先

ARTISTS’ FAIR KYOTO実行委員会

075-414-4219(10:00-17:00 /土日祝休み)

https://artists-fair.kyoto/

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