柳宗悦が日本各地で収集した民芸新を中心に約170点を一堂に展示。日本民藝館創設80周年を記念した特別展示開催

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柳宗悦(やなぎ むねよし)が日本各地で収集した民芸新を中心に、各地の民芸館の所蔵品も加え、江戸末期から昭和初期までの約170点を集めた展示「日本民藝館創設80周年記念 民藝の日本 -柳宗悦と『手仕事の日本』を旅するー」が、現在日本橋高島屋8階ホールで開催されている。

柳宗悦は、大正時代末期、(1889-1961)に提唱された民芸運動を先導した思想家。

1936(昭和11)年、東京・駒場の地に「日本民藝館」を創設するという成果に結実した。

以来、優れた民芸品の蒐集や保存、展覧会の活動などがなされ、「日本民藝館」は2016年10月に創設80周年を迎えた。

「民芸」とは、その主唱者である柳が「民藝とは民衆が日々用いる工藝品との義です。それ故、実用的工藝品の中で、最も深く人間の生活に交る品物の領域です」(「民藝とは何か」1941年)と語っているように、工人(職人)たちの手仕事により生まれた日常品を示す。

つまり、「民芸」とは暮らしの造形であり、土地の伝統やそこに暮らす人々の心が形になったものといえる。

本展は、「民芸」の黄金期であった江戸時代後期から、その命脈が保たれていた昭和時代(1950年代頃まで)に焦点をあて、柳宗悦が日本各地で蒐集した日本民藝館の所蔵品を中心に、各地の民芸館の所蔵品を加え、約170点の優品で構成。

庶民の暮らしを彩ってきた民芸品には、各地で育まれてきたそこならではの豊かな造形感覚や美意識が宿っている。

日本がいかに素晴らしい「民芸の国」なのかがわかる展示企画だ。

同展示は来年の3月まで、全国5箇所を巡回する予定だ。

日本民藝館創設80周年記念 民藝の日本 -柳宗悦と『手仕事の日本』を旅する-

・会期|~9月11日(月)
・会場|日本橋高島屋8階ホール
・入場時間|10:30~19:00(7:30閉場 最終日は17:30まで(6:00会場)
・入場料(税込)|一般800円、大学・高校生600円、中学生以下無料
・主 催|NHK、NHKプロモーション、日本民藝館
・後 援|日本民藝協会

<出品する民芸館>
松本民芸館(長野県松本市)、豊田市民芸館(愛知県豊田市)、日下部民藝館(岐阜県高山市)、大阪日本民芸館(大阪府吹田市)
倉敷民藝館(岡山県倉敷市)、鳥取民藝美術館(鳥取県鳥取市)、 富山市民芸館(富山県富山市)、出雲民藝館(島根県出雲市)、  
熊本国際民藝館(熊本県熊本市)他  
             
【巡回会期・会場】
・横浜高島屋8階ギャラリー 9月13日(水)~9月24日(日)
・大阪高島屋7階グランドホール 9月27日(水)~10月9日(月)
・京都高島屋7階グランドホール 12月14日(木)~12月25日(月)
・ジェイアール名古屋タカシマヤ10階催会場 2018年2月23日(金)~3月5日(月)

問い合わせ先

日本橋高島屋

03−3211−4111

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