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2020年3月22日
子どもを迎えた全社員に設けた14週間のベビー・ケア休暇を実施|KERING
KERING|ケリング
ULYSSE NARDIN|ユリス・ナルダン
GIRARD PERREGAUX|ジラール・ペルゴ
産前・産後休暇に加え、養子縁組休暇も。ケリングは、全社員に14週間の「ベビー・ケア有給休暇」を制定
スイスウオッチブランド、ユリス・ナルダンを擁するケリングは、新しく子供を迎えた全社員に14週間の「ベビー・ケア有給休暇」を適用することを発表、2020年1月2日より適用されている。
Text by YANAKA Tomomi|Edit by TSUCHIDA Takashi
職場の機会均等やジェンダーの平等、ひいてはより良いワーク・ライフ・バランスに
ケリングでは、「ベビー・ケア有給休暇」の導入により、すべての社員が14週間の産前産後休暇や養子縁組休暇、父親もしくはパートナーの育児休暇の取得が可能となった。いずれの場合でも100パーセントの賃金が保証される。この制度が設けられることで、職場の機会均等やジェンダーの平等を保障し、より良いワーク・ライフ・バランスの推進につなげていく狙いだ。
ケリングのチーフ・ピープル・オフィサーのベアトリス・ラザは「社員の間での多様性や平等に対して最大限尽力しており、このベビー・ケア休暇制度は公平さという点で新しく重要な前進」と語り、「父親およびパートナーもおなじように制度を活用することができるということは、父母のどちらにも同じ期間自宅で育児できるように、誰にでも同じ権利を与えるということだけでなく、男女平等に長期休暇をとれるようにすることで女性たちのキャリアをサポートすることにもなる」とコメント。
これまでも性的マイノリティLGBTIに対する差別撤回に取り組む企業を支援するための国連の行動基準を導入するなどしてきたケリング。今後は、2025年までにグループ内のあらゆるレベルで、ジェンダー平等を達成し、最終的にジェンダーによる賃金格差をなくすことを目標に設定している。