Watches & Wonders 2021新作。チューダーの水陸の伝統が融合された新作「ブラックベイクロノ」｜TUDOR

TUDOR｜チューダー

堅牢性、機能性、高精度を備えた現代のスポーツウオッチの新作「ブラックベイクロノ」をリリース

独自の価値とともに洗練されたスタイルと、確かな信頼性を約束する機械式時計を提供するスイスの時計ブランド、チューダーより2021年の新作「ブラックベイクロノ」がリリースされた。ブラックのダイアルとシルバーカラーのサブカウンターまたはホワイトのダイアルとブラックのサブカウンターに、それぞれSS製ブレスレット、レザー製ストラップ、ファブリック製ストラップを組み合わせた計6つのバリエーションで展開される。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

チューダーのクロノグラフ、ダイバーズウオッチ双方の伝統が集約

2020年に誕生50周年を迎えたチューダーのクロノグラフ。その半世紀の歩みを経て、新たな「ブラックベイクロノ」が発表された。SS製ケースと横ふたつ目のサブダイアルレイアウトはそのままに、カラーコントラストが映えるチューダーの歴史を体現した新作だ。

チューダーは、1970年に初のクロノグラフをリリース。以降、モータースポーツと密接な繋がりを持ち続けてきた。同様にチューダーは1954年からダイバーズウオッチを製造。その水陸双方の伝統が融合したモデルが「ブラックベイクロノ」である。

Watches & Wonders 2021新作。チューダーの水陸の伝統が融合された新作「ブラックベイクロノ」｜TUDOR

特徴的なドーム型ダイアルとくぼみを持たせたカウンター、マットブラックとオパライン（乳白色）のコントラストが、より高い視認性を実現。チューダーのクロノグラフの伝統に則り、45分積算カウンターおよび6時位置にカレンダーを配したデザインに加え、1969年以来チューダーのアイコンとなった「スノーフレーク針」を配し、ブラックベイの歴史が集約したウオッチに仕上げられている。

41ミリ径のスチール製ケースはサファイア風防の下部に施した巧みなカットによってアップデートされ、ムーブメントはリポジションされている。スチール製のプッシャーは初期のチューダーのクロノグラフから着想を得たもので、ブラックのアルマイト加工インサートとタキメーター目盛りを備えたスチール製ベゼルが、洗練されたクロノグラフにスポーティな表情を演出している。

ストラップ素材には、チューダーのトレードマークのひとつである、ジュリアンフォール社によって19世紀の織機で織られたファブリックが組み合わされているが、ステンレススチール製ブレスレットも選ぶことができる。これはチューダーが1950年代から60年代にかけて製造したフォールディングリベット付きブレスレットに着想を得たものだ。そして、1970年代から受け継がれるモータースポーツとの繋がりを表す、生成りのトップステッチが施されたエイジドレザー製ストラップも用意されている。

本作に搭載したマニュファクチュールクロノグラフキャリバー「MT5813」は、時、分、秒、クロノグラフおよび日付機能を備えている。約70時間のパワーリザーブと、耐磁性シリコン・バランススプリングを誇るこのキャリバーは、スイス公認クロノメーター検査協会（COSC）の認定を取得しており、この独立機関が設定した基準を上回る高精度を実現している。

本作は、チューダーのダイバーズウオッチの歴史と、モータースポーツとのつながりを具現化し、そのネオビンテージといえるコンセプトに、製造技術や信頼性、堅牢性、精度が加わった現代的な実用時計としての存在感を示すウオッチなのだ。