Watches & Wonders 2021新作。「ブラックベイフィフティ‐エイト 18K」｜TUDOR

TUDOR｜チューダー

マットな質感でヴィンテージスタイルを演出するソリッドゴールド製ケースに、グリーンダイアルを搭載した新作

ブラックベイフィフティ‐エイトから、チューダーのダイバーズウオッチとして初めて18Kイエローゴールド無垢材を採用したプレミアムモデル「ブラックベイフィフティ‐エイト 18K」が誕生した。18Kイエローゴールド製ケースとベゼルに、グリーンのダイアルを組み合わせた、大胆なカラーコンビネーションが際立つ新作だ。

Text by OZAKI Sayaka｜Edit by TSUCHIDA Takashi

ラギッドなヴィンテージスタイルに、大胆な色使いが冴える

チューダー初の200メートル防水を誇るダイバーズウオッチRef. 7924、通称「ビッグクラウン」が登場した1958年にちなんで命名された「フィフティ-エイト」に、新作「ブラックベイフィフティ-エイト 18K」が加えられた。本作は、一般的なポリッシュ仕上げではなく、味わい深いサテン仕上げを施すことにより、マットな質感を持たせた18Kイエローゴールド製ケースとオープンケースバックが特徴。歴史的な名作であるRef. 7924の美しさを継承する1950年代の特徴的なプロポーションは、ヴィンテージ愛好家の心を鷲掴みにする。ケース径は39ミリとやや小ぶりで、スリムな手首にもフィットする。

Waches & Wonders 2021新作。「ブラックベイフィフティ‐エイト 18K」｜TUDOR

控え目なエレガンスを演出したマットなダイアルとベゼルは、上品な“ゴールデングリーン”によって際立つ佇まいが完成し、加えて18Kイエローゴールドをあしらった「スノーフレーク」針とアワーマーカーのコンビネーションは優雅ささえも感じさせる。ストラップは、ダークブラウンのアリゲーターレザーが組み合わされているが、付属するファブリック製ストラップにはゴールドとグリーンのカラーコンビネーションを採用し、ウオッチ全体に統一感を演出する。

チューダーが2010年にいち早く採用したファブリック製ストラップは、腕時計業界においては先駆的存在となっており、チューダーブランドを象徴する要素のひとつとなっている。これは、フランスのサン・テティエンヌで150年以上家族経営を続けるジュリアン・フォール社によって19世紀製の織機を用いて製造され、品質と快適さの両方を実現する唯一無二の存在だ。2010年に初めて「ヘリテージクロノ」のためにファブリック製ストラップを採用する前から続くパートナーシップは、類稀なるノウハウを生み出し、2020年で記念すべき10周年を迎えた。

本作に搭載されたマニュファクチュールキャリバー「MT5400」は、他のチューダー製マニュファクチュールキャリバー同様、特徴的な仕上げが施されている。一体鋳造のタングステン製ローターは透かし模様があしらわれ、サンドブラスト加工が施されたサテン仕上げ。ブリッジとメインプレートはサンドブラスト仕上げとポリッシュ仕上げで、レーザー加工によるデコレーションが施されている。そしてオープンケースバックからこのキャリバーを眺めることができる。これは、チューダーが変わらず持ち続ける実用時計としての堅牢性へのこだわりと、デザインへの美学を両立するものだ。

また、このムーブメントは約70時間のパワーリザーブに加え、堅牢性、耐久性、信頼性そして精度を兼ね備えている。トラバーシングブリッジによって維持される可変慣性テンプを有し、耐磁性シリコンバランススプリングを備えるほか、スイス公認クロノメーター認定を取得。その認定ではムーブメントの状態で日差が-4秒から＋6秒を基準としているが、チューダーはさらに腕時計として組み上げられた状態で、日差が-2秒から+4秒というより高い基準を達成している。