モノクロームの世界観を創出した、新たな「アドミラル」|CORUM
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2019年8月17日

モノクロームの世界観を創出した、新たな「アドミラル」|CORUM

CORUM|コルム

コルムの旗艦コレクションに、水墨画にインスピレーションを受けた新作が登場

コルムの代表的なコレクションのひとつ「アドミラル」に、日本の伝統的な墨色を纏った新作「ADMIRAL LEGEND 42」が登場した。アドミラルといえば、インデックスに採用される彩り豊かな国際信号旗が特長だが、それを封印し、墨一色で統一。これまでの印象を大きく変えた新作、かなり魅力的だ。

Text by KOIZUMI Yoko

さまざまな“SUMI”色をパーツに写し取った意欲作

コルムの旗艦コレクションに限定モデル「ADMIRAL LEGEND 42」が登場した。

アドミラルズカップ、通称「アドミラル」は外洋航海ヨットレース「アドミラルズカップ」からその名を取り、1960年に誕生。1983年にデザインを一新したが、この時、時数字を国際信号旗を使って表記する斬新なアイデアを採用。ベゼルとケースを12角形にすることで、ダイアル、フォルムともにひと目見れば「アドミラル」とわかる独創的なスタイルを創出している。その基本のデザインは現在まで続き、コルムの旗艦コレクションとして成長したのだ。

「アドミラル」と聞くと、50歳を超えた世代は、ある種の憧憬の念を抱く人も多いのではないだろうか。

35年ほど前、「アドミラル」には「ガンブルー」の愛称で知られる世界的に大ヒットしたモデルがあった。これは世界で初めてケースとベゼル、ブレスレットにガンメタルブルーのPVD加工を施したモデルで、国際信号旗のインデックス、ケースフォルムに加えて、その色合いもまた斬新かつ画期的。多くの人が「カッコいい!」と心震わせた憧れのモデルだったのだ。

当時の日本はサーフィンブーム、マリン・スポーツへの注目度がひと際高まった時期でもある。このモデルが人気になったことから、海上では船舶に国際信号旗を掲揚しなくてはならないこと、海上には地上とは違うルールがあること、またヨットを使った多彩な競技があることを知った人も多かったはずだ。アドミラルは、マリン・スポーツというヨーロッパの文化を伝えた象徴でもあったのだ。

そんなアドミラルの特徴のひとつである色彩を封印。“SUMI”をテーマに誕生したのが「ADMIRAL LEGEND 42」である。

ダイアル、インデックス、針、ケース、ストラップはすべて墨色で統一されているのだが、すべて異なる素材ゆえに墨色の発色が違う。単一色だからこそ、発色の違いが浮き彫りとなるのだ。パワフルなケースフォルムと直径42mmというサイズは、存在感が強すぎると思うかもしれないが、墨一色とケースの艶消し仕上げにより、締まって見え、スーツにも合うルックスに仕上げている。

今でこそ、多角形のケースフォルムは珍しくないが、アドミラルはいち早く多角形モデルに挑戦し、四半世紀を経てそのスタイルは色褪せるどころか、輝きを放っている。ベースが素晴らしければ、どんなアレンジを加えてもカッコ良さを導ける好例だ。こんな変化球ならば大歓迎である。

このモデルから“アドミラルは決してノスタルジックなモデルではない”と宣言している印象を受けた。アドミラルは今も“象徴”であり続けている。新生アドミラルが誕生してから26年目を迎えた2019年、この先もどんな世界を見せてくれるのか楽しみなのである。

ADMIRAL LEGEND 42

Ref.|A395/03818
ムーブメント|自動巻き(Cal.CO395)、パワーリザーブ42時間
ケース素材|SS(ブラック加工)
ケース径、厚|42mm、9.5mm
防水|5気圧
限定|世界限定100本
価格|67万円(税別)
問い合わせ先

GMインターナショナル
Tel.03-5828-9080
https://corumwatch.jp/

                                
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