GPSハイブリッドウォッチ「カシオ オシアナス」を海外で検証|CASIO OCEANUS
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2015年2月4日

GPSハイブリッドウォッチ「カシオ オシアナス」を海外で検証|CASIO OCEANUS

CASIO OCEANUS|カシオ オシアナス

全世界で正確な時間を逃さない

話題のGPSウオッチ・カシオ オシアナスを海外で検証

最先端テクノロジーを駆使した腕時計ブランドとして、全世界でカシオは絶対的な知名度を誇っている。今回、発売された カシオ オシアナスOCW-G1000は、これまでの世界の限られた標準電波のエリアだけでなく、加えて制約なく全世界の時刻を表示できるという歴史的な機能を搭載した。この機能は、実際に日本にいるだけではわからない。そこで、日本を含めて、東京、ドバイ、ミラノ、ロンドンの4つのエリアで機能を検証した。

Text by KAKIHARA Takayoshi(OPENERS)

 

機内での電子機器の使用制限緩和

平成26年9月1日より、航空機内の電子機器の使用制限が緩和されたのは、ご存知だろうか。例えば、無線式ヘッドフォン、無線式マウス、デジタルカメラ、GPS受信機などの電子機器同士であれば、常時使用可能となった。今後、GPS搭載の腕時計は、常時使用可能となる。(詳細は、こちらの国土交通省のホームページを参照。また世界各国の航空会社がすべて規制緩和をしたわけではありません。航空会社によっては、規制が異なります。搭乗前にそれぞれの航空会社の規定をご確認して機器をご使用ください。)

GPSと電波時計を受信可能なハイブリッド電波ソーラー

オシアナスOCW-G1000の最大の特徴は、GPSを搭載したことも凄い。しかしもっと重要なのは、GPSに加えて、世界6局の標準電波によって時刻を表示できるという点だ。

たとえば、出発地となった東京・羽田では、通常の標準電波を受信しているので、GPSを使用するまでもなく、腕時計は正確な時刻を指し示してくれる。問題は、日本を離れた後の時差だ。

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機内アナウンスを待たなくても、自分でそれぞれの目的地の時差を修正できる。

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外周のブルーの部分がロンドンを規準とするUTC(世界協定時)。その下に国名が記されている。

ヨーロッパでもアフリカでも屋外に出れば、GPS電波受信可能

日本を離れた場合に問題となるのが、時差があるという点。標準電波が届くエリアであれば、問題はない。しかし、時差+現地時間がわからないという場合に、4時位置のプッシュボタンを3秒長押しするだけで、GPSを受信してくれる。

またカシオの技術力が発揮されるのが、時計の内部に世界の地図情報が収録されているという点。経度、緯度による情報と地図情報を照合。いまどこにいるか、時差はどれくらいかを正確に割り出してくれるのだ。しかし、GPSの弱点は、消費電力にある。通常の使用では、まったく問題ないが、使いすぎには、ご注意を。

標準電波対応エリアでも、GPS時計は有効

日本であっても、標準電波が受信しにくいエリアある。たとえば、谷間やビルとビルの間などだ。そういった場合でも屋外であれば、より正確な時間をGPSによって受信することもできる。それは、海外でも同様だ。

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イタリア・ミラノのホテルでGPS電波をチェック。窓際であれば、GPS電波を受信できる場合もある。

次のページでは、実際に海外でのインプレッションをお伝えしよう。


ドバイでは、標準電波は届かない

世界で正確な時間を知るための電波塔が建てられているのは、日本(福島、佐賀と福岡の県境付近)、北米、中国、ヨーロッパ(イギリス、ドイツ)だけ。中東エリアであるドバイでは、6局電波で正確な時刻を知ることは難しいエリアだ。そんな場所では、GPS機能を搭載した腕時計オシアナスの実力が発揮される。OCW-G1000のGPS受信は、自動的に1日1回受信するよう設計されているが、すぐに確認したい場合は、4時位置のボタンを3秒ほど長押しするだけでGPS受信が開始される。

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ケース右側の4時位置にGPS受信ボタンがある。ここを3秒ほど長押しするとGPS検索モードが開始される。

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日本(1福島、2佐賀と福岡の県境付近)、3北米、4中国、ヨーロッパ(5イギリス、6ドイツ)、これが世界の6局標準電波エリア。

空港では、GPS受信しにくい

ドバイ国際空港到着後、空港内ですぐにGPS電波を受信させたが、どうやら空港の窓ガラスは電波を通しにくいようだ。ドバイ空港に限らず、ミラノ(マルペンサ国際空港)、ロンドン(ヒースロー空港)でも同様に空港内で受信することは、難しかった。屋外に出たところ、約30秒ほどで、電波を受信し、現地時刻を指し示してくれた。

取扱説明書によると、GPS電波の受信に関しては、ビルや樹木の近く、時計の向きにも影響されるとのこと。できる限り、空が見えるところで文字盤面を空に向けたほうが、効率がよいとのこと。今回の検証では、屋外では問題ないが、やはり室内では、GPS電波を受信しにく場面が多かった。

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空港内でのGPS電波の受信の確率は低かった。屋外であれば、ほぼ受信。

機内では、GPSを受信できるのだろうか

飛行中の航空機の座席では、GPSを受信できるのだろうか。今回のインプレッションの結果は、窓際ならば、受信可能。窓際でない場合、今回は受信できなかった。オシアナスOCW-G1000を購入し、航空機の座席を予約するのなら、窓際に予約したほうが、よさそうだ。

スリムで装着感は、快適

スーツを着用する場合、一般的に分厚いスポーツウォッチだと、邪魔になる場合がある。海外では、特にスーツを着て移動する場合があるので、オシアナスシリーズのようにスリムなスタイルだと使い勝手がよいのは、確か。それ以上に都合がよかったのが、軽さ。重量は106gだ。素材にチタンを使用している。傷がつきにくいようにチタンカーバイト処理もされている。サイズと重さが気になる人にとっては、見逃せないポイントとなる。

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7〜8時位置には、24時間表記のワールドタイムを装備している。

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時刻を指し示すインデックスも見やすく、とても立体的な造形に仕上げられている。

海外での心強いパートナー

海外での移動時に正確な時間を知るツールを持っているというのは、本当に心強い。特にサマータイムなどを導入している国などでは、なおさら。設定によって、世界のサマータイムを自動設定してくれるのだ。スムーズな移動をサポートしてくれる旅のパートナーとして、オシアナスOCW-G1000は、今後重要なポジションとなりそうだ。

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ロンドンのアビーロード周辺でGPS受信。初めて訪れる場所でもオシアナスと地図があれば、心強い。

OCW-G1000-1AJ

オシアナス OCW-G1000-1A
サイズ|ケース径46.1mm
厚さ|14.7mm
防水|10気圧防水
主な機能|GPS電波(時刻自動受信。位置は手動受信)、標準電波(自動受信、最大6回/日。中国のみ5回/日)。40タイムゾーン、UTC時刻表示、二都市同時表示。ストップウオッチ(1/20秒計測、24分計)。針位置自動補正機能、日付・曜日表示、フルオートカレンダ、バッテリー充電警告機能。ソーラー充電。
重さ|106g
価格|21万6000円

カシオ計算機 お客様相談室

Tel. 03-5334-4869

http://oceanus.casio.jp/

           
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