BREGUET|仏海軍航空隊100周年の限定クロノグラフが登場
BREGUET|ブレゲ
タイプXXをルーツに持つ時計
仏海軍航空隊100周年の限定クロノグラフが登場
フランス海軍航空隊(=アエロナバル)が今年100周年を迎える。この航空隊と深いかかわりをもつブレゲは、タイプXXをルーツとした限定クロノグラフを発表した。
Text by OPENERS
アヴィエーションウォッチの需要が高まった時代に生まれた名品
航空機を用いた英仏海峡の横断にルイ・ブレリオが成功したのは、1909年7月25日のこと。当時のフランス海軍大臣でもあったオーギュスト・ブエ・ド・ラペイレール海軍中将が発足させた研究委員会は、この成功により熱気球に対する航空機の優位性を謳った。これが現代までつづく、フランス海軍航空隊(アエロナバル=アヴィエーションネイバル)のルーツである。
時計メーカーとしてのブレゲとフランス海軍とのかかわりは、創始者アブラアン-ルイ・ブレゲの時代まで遡ることができる。しかし、黎明期の海軍航空隊とブレゲの関係はより深いものであった。ブレゲ家は黎明期におけるフランス航空産業のパイオニアでもあり、1911年にルイ-シャルル・ブレゲが創設した航空機メーカー、ブレゲは、1971年にダッソーと合併してダッソー・ブレゲとなるまで、数多くのフランス製航空機を生み出してきた。
フランス海軍航空隊と時計メーカーとしてのブレゲの関係は、1958年から、より緊密なものとなる。軍用機の高速化が急速に進み、かつGPSなど存在しなかった1950〜60年代は、より確実な航法を求めてアヴィエーションウォッチの需要が高まった時代。こうした需要に応えてブレゲが開発したリスターティングクロノグラフが、「タイプXX」だ。タイプXXは、1995年にアエロナバル(第3世代のタイプXX、Ref.3800)として世に出るまで、フランス海軍が誇るミリタリースペックでありつづけた。
このたび、国立海軍博物館に100周年を迎えた海軍航空隊の常設コーナーを設立するにあたり、ブレゲは協賛を申し出た。パリのシャイヨ宮内に設置されることとなった「アエロナバル」ルームのオープニングは10月26日。国際海洋軍事産業見本市(ユーロネイバル2010)の開催期間に合わせてのお披露目だ。
このオープニングを記念し、世界限定1000本で「タイプXX アエロナバル リミテッドエディション」(Ref.3803ST)が発売されることとなった。第3世代のアエロナバルをベースとしたモデルで、バックケースにはフランス海軍航空部隊100周年の刻印がほどこされている。かつアヴィエーションクロノグラフらしい、両方向回転ベゼルも追加されているなど、これまでのタイプXXにはないあらたな魅力が盛り込まれている点に注目したい。
ブレゲ ブティック銀座
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