フランク ミュラー限定50本の「トノウ カーベックス グランギシェ」|FRANCK MULLER
FRANCK MULLER|フランク ミュラー
フランク ミュラーの代名詞「トノウ カーベックス」に
グランギシェを組み込んだリミテッドエディション
フランク ミュラーの代名詞である「トノウ カーベックス」のオリジナルシェイプ“2851”に、グランギシェ(ビッグデイト)を組み込んだリミテッドエディションがリリースされた。ホワイトまたはブラックダイアルの2モデルが、それぞれ限定25本で取り扱われる。
Text by OZAKI Sayaka
ケースデザインにクラシカルな美を宿した永遠のスタンダード
「トノウ カーベックス」は、世界初の複雑機構を創出するべく没頭していた当時28歳のフランク ミュラー氏が、親しいコレクターのパートナーから「ラウンドではなく、あなた独自のデザインの時計を」と依頼を受け、ブランドを創設する約5年前に誕生させたモデルだ。球体から切り出したような3次元曲線を有し、平面的なトノウ型とはまったく異なる立体的なフォルムと、のちにブランドのアイコンともなるビザン数字も、この時に初めて製作された。フランク ミュラーが複雑機構のみならずケースデザインにおいても世界初を目指し、ただならぬ情熱のもとに生み出したこのオリジナルモデルは、わずかな期間しか生産されていない、極めて希少なモデルとなった。
そして2019年、このオリジナルシェイプ“2851”にグランギシェ(ビッグデイト)を組み込んだリミテッドエディションが発売された。特徴はもちろん、ビザン数字とグランギシェのメカニズム、色褪せない美しさをまとったケースデザインだ。12時位置に配したグランギシェは、フランス語で“大きな窓”という意味。ふた桁の日付は、2枚の回転ディスクを並列に重ね合わせ、それらの数字を2つの窓越しに表示させる複雑なシステムが採用されている。デジタル表示を連想させるこのシステムは、19世紀の劇場の壁や大きな柱時計に採用されたもの。離れた場所からでも読み取り易いよう、敢えて大きな数字を採用したことにちなんでいる。
今回のリミテッドエディションは、2000年に発表された同様の機能を備えたモデル“LIMITED2000”を彷彿とさせるが、12時位置に配されたグランギシェや、ビザン数字の大きさ、秒針のデザイン変更など、各所でマイナーチェンジが施されており、クラシックラインのファンをうらなせる仕上がりとなっている。
トノウ カーベックス グランギシェ