本格的ダイバーズブランド「ラルフテック」が、日本上陸|RALF TECH
RALF TECH|ラルフテック
潜水艦の内部を模した10本限定モデル
ラルフテックというブランド名を聞いたことがなくても不思議ではない。スイスの新進ブランドであり、これまで日本では未展開だった。創業者は元フランス海兵潜水特殊部隊員であり、本格的なダイバーズウォッチをコレクションの中核としている。そんなコアな時計作りをおこなっているラルフ テックが、日本に上陸した。
Text by KAWADA Akinori
元プロダイバーが自らの経験に基づいて時計作りに邁進
ラルフテックの創業は1998年。元フランス海軍の士官で、海兵潜水特殊部隊に所属してたフランク・フイーグ氏によって設立された新進の時計ブランドだ。歴史は浅いが、その内容は極めて濃密だ。創業者のキャリアを反映し、コレクションの中核は、ダイバーズだ。
2005年7月には、フイーグ氏自身が第1号モデルである「WR1」を着用し、コルシカ沖で330mの世界潜水記録を達成している。2011年からは、現行のフラッグシップモデル「WRX」が、フランス国立海兵潜水学校の卒業証明(デイプロマ)として授与される時計として採用されており、フランス国家憲兵隊(GIGN)、さらにはフランス、イギリス、ポルトガルの海兵特殊部隊でも制式採用されている。
国際的なダイバーズウォッチの規格であるISO6425に準拠した時計をずらりとラインナップする、筋金入りのミリタリーダイバーズ・ブランドで、そのハイスペックゆえに、ヨットやモータースポーツなど多くのスポーツシーンでも使用される光景が見られる。
スイスのル・ロックルに拠点を構える、この本格派ブランドが、ついに日本に上陸した。それもスペシャルな限定モデルと一緒にだ。
「ラ・マニュファクチュール トーピドー」は、フィーグ氏の貴重なダイビング経験に根差して作られたモデルだ。モデル名の“トーピドー”とは“魚雷”を意味し、彼がパートナーとともに、2003年2月にジブラルタル海峡沖で発見した、スペインの沈没した潜水艦C30の内部にインスパイアされている。1936年に沈没したこの潜水艦は、艦内は当時の様子を残しており、フィーグ氏の鮮明な記憶に基づいてデザインされたのだ。
文字盤は深く立体的に構成され、潜水艦の構造材を思わせるパーツ、メーターのようなスモールセコンド、操作レバーのような時分針を持ち、インデックスもビスを模しているため、いかにもメカニカルな潜水艦内を思い起こさせる。これで50時間パワーリザーブを備え、仕上げも美しい自動巻きのマニファクチュール・ムーブメント、キャリバー ラフルテック63を搭載する。
ダイバーズウォッチに心血を注ぐ創業者の意志とブランドのコンセプトを如実に表した、世界限定10本のレアピースであり、日本上陸を祝福するのにピッタリの時計である。
WRX マニュファクチュール トーピドー オートマチック
ケース|プラチナ(ロジウム加工)
直径|47.5mm
ムーブメント|自動巻き(Cal.ラルフテック63)
ストラップ|アリゲーター
防水|1000m
限定数|10本
価格|313万2000円
ヴィタエルーキス
Tel. 03-6421-7533
http://www.vitaelucis.com/RT.html