天駆けるマントバ人、タッツィオ・ヌボラーリの偉業をトリビュート

タツィオヌボラーリは、1930～'40年代にF1をはじめ数々のレースで活躍、イタリアでは出身地のマントバに由来して「天駆けるマントバ人」と呼ばれる伝説のドライバー。2015年の限定モデルとして登場したのは、ヌボラーリの業績をトリビュートする精悍なモデルだ。「タッツィオ・ヌボラーリ 336」は、彼が1935年に樹立した自動車の世界最高速度336km/hに由来している。

12時位置のインダイヤルで本国時間、時針で現地時間を表示するデュアルタイムモデルで、現地時間の調整は、10時位置のボタンで時針を１時間単位で送ることができ、高い操作性を備えている。６時位置のパワーリザーブ表示は、まるでクルマの燃料計のようだ。セラミックベゼル、文字盤、ストラップをブラックで統一し、随所に彼がドライブしたアルファロメオのレッドを差し色とすることで、特別なモデルに仕上げている。イタリアの情熱的なクルマ好きの心意気が詰まったモデルだ。

タッツィオ・ヌボラーリ 336
ケース｜ステンレススチール＋セラミックベゼル
直径｜45mm
厚さ｜12mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.2824-2ベース）
機能｜ホームタイム表示（12時位置インダイヤル）、プッシュボタンによる現地時間調整機能、パワーリザーブ表示、日付表示
ストラップ｜アリゲーター
防水｜100ｍ
限定数｜336本
発売時期｜10月予定
予価｜61万5600円

クロノグラフと現代ミリタリーの融合

ふたつのインダイヤルに、マッシュルーム型のプッシュボタンを備えたクロノグラフは古典的なデザインであり、この「コントグラフ」も1950～'60年代のクロノグラフに範を取り、そのビンテージ感とモータースポーツ調のデザインが人気となっているモデルである。だが、この「スペシャルエディション」は、これまでの「コントグラフ」のイメージを大きく変えるデザインを採用している。

時計の文字盤のカラーリングは、20世紀半ばまで非常にコンサバティブで、複雑なカモフラージュ柄で文字盤を彩るというのは、まさに現代的な発想である。だが、現実にこれを実行してみれば、古典的なツインカウンター搭載のクロノグラフとピッタリとマッチし、意外と違和感がない。古典的なデザインと迷彩柄がひとつに溶け合って、こんなミリタリー・クロノグラフが存在したかのようだ。レトロとコンテンポラリーの見事な調和を味わいたいのなら、このモデルを１度手にとってみて欲しい。

コントグラフ スペシャルエディション
ケース｜ステンレススチール＋ブラックセラミックベゼル
直径｜42mm
厚さ｜14.7mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.8147）
機能｜クロノグラフ（30分積算計、タキメータースケール）、経過時間の記録に使用できる逆回転防止ベゼル、日付表示
ブレスレット｜ステンレススチール
防水｜50m
発売時期｜10月予定
予価｜86万4000円

ロングセラーモデルにあたらしい文字盤を採用

「エクストラフォルト」は、エベラールの現行モデルの最長ロングセラーである。その「エクストラフォルト」が2015年はリニューアル。シルバー、ブラック、グレーの3タイプの文字盤に、あらたな装飾を施した。このあたらしい文字盤は、全体に細やかな縦ストライプが刻まれている。

掲載したグレー文字盤だと、その特徴が顕著で、この装飾を施すことで文字盤のセンター付近に立体感が生まれ、とても繊細な影の陰影よって彫刻のように文字盤を楽しむことができる。

さらにこだわりの職人技を楽しめるディテールが、インデックスの部分の同心円状の細やかなラインだ。こうした造形によって文字盤にコントラストが生ずるとともに、アップライトインデックスが浮かび上がり、視認性も向上。エベラールで最も古く、象徴的なモデルがまたひとつ進化した姿を見せた。

エクストラ・フォルト オートマティック
ケース｜ステンレススチール
直径｜40mm
厚さ｜10.07mm
ムーブメント｜自動巻き（Cal.SW200）
ストラップ｜アリゲーター
防水｜50ｍ
発売時期｜10月予定
予価｜48万6000円